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ALMA

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日本、台湾、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ南天天文台を代表とするヨーロッパ連合の国際共同プロジェクトとして、チリのアタカマ砂漠に電波望遠鏡のパラボラアンテナ66台以上を設置する「ALMA(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)」計画が進められています。ALMAには、スペイン語で「魂」や「いとしい人」という意味があります。

ALMAの完成予想CG(鳥瞰図)。(c)ヨーロッパ南天天文台/ALMA
ALMAの完成予想CG(鳥瞰図)。(c)ヨーロッパ南天天文台/ALMA

標高約5,000mのアタカマ砂漠が建設地として選ばれたのは、人工の電波が少なく大気が薄く乾燥しているので電波観測に適していること、銀河系中心など南天の興味深い対象を観測できることなどが理由です。2002年からアンテナの建設が始まっており、2011年に完成、2012年から本格的な観測が始まる予定です。2009年9月には日本が製作したアンテナが山頂施設に届けられ、一番乗りとなりました。11月には3台目のアンテナが到着し、試験観測に成功しました。

すべて完成すると、18.5kmの範囲に66台以上のアンテナが配置されます。このうち、直径12mのアンテナ4台と直径7mアンテナ12台で構成される「アタカマコンパクトアレイ(ACA)」は、広がった天体構造を高い感度で観測できます。一方、直径12mのアンテナ50台以上で構成されるアンテナ群は、広がった天体に対する感度はあまりありませんが、細かい構造を超高分解能で観測できます。両者のデータを合成することで、高感度かつ高分解能の観測結果が得られるようになります。ミリ波やサブミリ波の波長では、世界最高の感度と分解能をそなえた電波干渉計となります。

ALMAによる観測で、初期宇宙に存在する生まれたての銀河や、星の誕生、太陽系のような惑星系の誕生、宇宙にある物質の進化などについての研究が大いに進むと期待されています。