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Aqua

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関連情報

分類:人工衛星

名称:地球観測衛星「Aqua」
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)/宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))/ブラジルなど国際共同
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:2002年5月2日
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:デルタII
打ち上げ場所:アメリカ/ヴァンデンバーグ空軍基地

「Aqua(アクア)」は、アメリカをはじめ各国が協力して、地球環境のシステムを解明しようという地球観測システム(EOS:Earth Observing System)計画のひとつとして打ち上げられた衛星です。
地球環境は大気や海、陸、生物などが複雑に関連して成り立っています。 たとえば火山が噴火すると灰が世界中に飛び散り、天気が悪くなって冷夏となり作物の出来が悪くなったりします。
こうした地球環境全般の仕組みを研究するためには、地球全体を長期間にわたって詳しく観察する必要があります。 EOS計画では各国の衛星が協力して観測を行いますが、「Aqua」は主に午後の地球を観測し、地球の水の循環についての調査を行います。
「Aqua」には、宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))が開発した「改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)」が搭載されます。
AMSR-Eは地表面や大気から放射される弱い電波をいくつかの周波数帯に分けて精密に観測し、降雨や水の蒸発といった変化の速い水の循環を、地球規模で観測します。AMSRは宇宙開発事業団の環境観測技術衛星「ADEOS-II」にも搭載されて午前中の地球を観測しますので、「Aqua」とともに1日の水循環の変化を観測できます。

1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
胴体は縦長の箱型で金色のバッタのようなユニークな形をしており、左側一方に太陽電池パネルを持っています。 本体の大きさは高さ2.68m、幅2.49m、奥行き6.49mで、長さ約14.5mの太陽電池パネルを持っています。打ち上げ時の重さは2,934kgで設計寿命は約6年です。
「Aqua」には宇宙開発事業団が開発した「改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)」が搭載されています。AMSR-Eは地表面や大気から放射される弱い電波を周波数帯で分けて精密に観測します。 電波観測のため、雲などに影響されない高性能なセンサです。 そのほか、ブラジルが開発した大気中の水蒸気観測用の「マイクロ波水蒸気サウンダ(HSB)」、NASAが開発した「高性能マイクロ波サウンダ(AMSU-A1、A2)」(大気の温度と水蒸気の観測)、「大気赤外線サウンダ(AIRS)」(大気や水蒸気、陸海面の温度の観測)、「雲・地球放射エネルギー観測装置(CERES)」(大気の上層から地表までの放射エネルギーの観測)、「中分解能撮像分光放射計(MODIS)」(植生分布や雲氷分布の観測)などが搭載されます。

2.どんな目的に使用されるの?
地球の水循環(雨、水や海水、水蒸気、雲など)の仕組みを研究するため、長期間にわたって午後の地球の水の状態を詳しく観測します。地球環境の状態は海や陸、大気や雲、生物などがお互い深く関係して成り立っていますので、地球全体をさまざまな分野で長い期間調べる必要があります。「Aqua」はその一環として打ち上げられた衛星です。

3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
2002年5月2日に打ち上げられました。

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
地球観測システム(EOS)計画のシリーズでは、1999年12月18日に打ち上げられたEOSの旗艦となる「Terra(テラ)」があります。テラが午前中の地球を観測し、「Aqua」が午後の地球を観測します。 さらには、地球大気の化学分析を行う「Aura(アウラ)」が打ち上げられる予定です。

5.どのように地球を回るの?
高度705kmの太陽同期軌道を周回します。 太陽同期軌道とは、地球の南北をめぐる軌道で、1周もしくは数周後に、同じ地点の上空を同じ時刻に通過します。そのため気候や地上の変化を調査する地球観測衛星に適した軌道だといえます。