ブラックホールPost to TwitterFacebook Share

最も重いの最後

超新星爆発を起こすような重いの中でも、太陽の20倍を超えるような非常に重いの場合、超新星爆発を起こしたあとに残される中心核は自らの重力に耐えられず、さらにどんどんつぶれていきます。こうして極限までつぶれた非常に密度の大きい天体が、ブラックホールと呼ばれます。アインシュタインが提唱した一般相対性理論によれば光も重力の影響を受けるので、非常に重力の強いブラックホールからは光さえも出てくることができません。このため、「黒い穴」のように見えるだろうということで、ブラックホールという名前がつけられました。

最初のブラックホール候補、はくちょう座X-1の発見

理論的にはその存在が予測されていたブラックホールですが、その名の通り光さえも出てこないために、ブラックホールを観測するのは簡単ではありません。1970年、アメリカの科学者たちは強力なX線を放射する天体を突きとめるため、X線天文衛「ウフル」を打ち上げました。「ウフル」は強いX線を出す天体を数百個発見しましたが、そのほとんどは中性子でした。ところが、はくちょう座X-1と名づけられた天体の位置には、太陽のおよそ30倍の重さの大きな熱い青いがあったのです。しかもこのは、太陽の10倍の大きさの見えない天体に引っぱられていました。この見えない天体こそが、観測で初めてブラックホールの候補とされた天体です。現在では観測が進み、十数個のブラックホール候補天体が見つかっています。

はくちょう座X-1の想像図。左にある青色超巨星から右のブラックホールにガスが流れ込んでいます。この2つの天体はお互いの周りを回りあっていて、その回り方を調べることでブラックホールの重さを見積もることができます。 (c) ESA/Hubble
はくちょう座X-1の想像図。左にある青色超巨星から右のブラックホールにガスが流れ込んでいます。この2つの天体はお互いの周りを回りあっていて、その回り方を調べることでブラックホールの重さを見積もることができます。 (c) ESA/Hubble