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クラスターロケット

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小型エンジンをたばねて推力を高めたクラスターロケット

エンジンの推力を大きくするには、大型のエンジンを開発すればよいのですが、これは小型エンジンの開発よりも経費や時間がはるかにかかります。そこで、すでに開発され、性能の確定しているエンジンを何個か束(たば)ねる方法がよく使われています。これが、クラスター(束ね)ロケットです。下の方にロケットが束ねてあるため、末広がりの形をしています。

横にして発射場まで運ばれるロシアのソユーズロケット。5つのエンジンをたばねたクラスターロケットの代表例です。(バイコヌール宇宙基地)
横にして発射場まで運ばれるロシアのソユーズロケット。5つのエンジンをたばねたクラスターロケットの代表例です。(バイコヌール宇宙基地)

長所は、開発費が安く、1つのエンジンが故障しても飛行を続けられる点

クラスターロケットの長所は、まず、いくつか束ねたエンジンの1つに故障があっても、飛行が続けられるということです。また、液体燃料ロケットのクラスターの場合は、タンクや構造部などの共通部分を1つにすることができるので、ロケットをそのまま束にしたときよりも重量を軽くできます。さらに、同じ推進力をもつ単一の大型ロケットよりも、早くかつ安く開発できるということも、長所の1つとしてあげることができるでしょう。

日本初のクラスター化エンジンを利用したH-IIBロケットの燃焼試験のようす。H-IIAでは1基だった第1段液体ロケットエンジン(LE-7A)を2基搭載しています。
日本初のクラスター化エンジンを利用したH-IIBロケットの燃焼試験のようす。H-IIAでは1基だった第1段液体ロケットエンジン(LE-7A)を2基搭載しています。