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宇宙背景放射

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関連情報

ビッグバン宇宙理論を支える絶対温度3度のマイクロ波

1965年、アメリカのアーノ・ペンジアスとロバート・ウィルソンは、宇宙のあらゆる方向からやってくるマイクロ波の電波雑音をとらえました。この電波は波長1mmあたりがもっとも強いものでしたが、のちにそのスペクトルが絶対温度3度(摂氏-270度)の黒体放射と完全に一致することが分かりました。この「宇宙背景放射」は、とても密度が高く熱かった昔の宇宙(ビッグバンから38万年後の宇宙)から放たれた光の波長が宇宙の膨張によって伸ばされて絶対温度3度で観測されていると解釈できることから、ビッグバン宇宙論を支持する強力な論拠となっています。

探査機「コービー」が温度のゆらぎを発見

1989年、NASA宇宙背景放射を精密に測定するために、探査機「コービー(COBE)」を打ち上げました。その観測結果によって、背景放射の絶対温度は2.735度であり、黒体放射からのずれは0.1%以下であることが明らかになりました。また、コービーは背景放射の異方性(空間的ゆらぎ)の測定を行い、10度離れた2点からの強度は、10万分の1の割合のゆらぎがあることを発見しています。2001年には「コービー」の後継機であるWMAP(ウィルキンソンマイクロ波異方性探査機)が打ち上げられ、より高解像度の宇宙背景放射の強度分布が観測されています。