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リニア彗星

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活発な活動を見せたリニア彗星の地球接近

2000年夏、「今世紀最後の大彗星か」と話題になったリニア彗星(C/1999 S4)が地球に接近しました。7月23日には地球へ約5,565万km、26日には太陽に約1億1,445万kmまで接近して双眼鏡でもその姿を見ることができました。当初は肉眼で見えるかもしれないと期待されましたが、予測よりも暗く肉眼で見ることはむずかしい7等級ほどにとどまってしまいました。しかしその活動は変化にとみ、明るさを急激に上昇させるアウトバースト現象や、核から大量のちりをはき出すようすが宇宙望遠鏡の画像にとらえられています。また地球に最接近した直後、彗星の核がしだいに崩壊し細長く伸びていくようすが観測されました。これは今後、彗星がしだいに拡散・消失してしまう可能性が高いと考えられます。

宇宙望遠鏡がとらえたリニア彗星(2000年7月5日〜7日[米国時間])
宇宙望遠鏡がとらえたリニア彗星(2000年7月5日〜7日[米国時間])

リニア彗星の発見は「防空研究」の副産物

リニア彗星は、1999年9月27日にアメリカ・リンカーン研究所の「地球接近小惑星観測プロジェクト」(LINEAR)により発見されました。このプロジェクトは地球接近の可能性がある小惑星の探索を目的としていますが、なかには小惑星だけでなく彗星も発見されることがあり、2000年5月までに48個の彗星を発見しました。リニア・プロジェクトにより発見された彗星はすべて「リニア彗星」とよび、4ケタの発見年と、発見時期を示すアルファベットと数字で登録されます。今後も、リニア彗星とよばれる彗星は増えつづけるでしょう。