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こども宇宙ニュース (2006-09-08) 太陽のナゾを探る 宇宙太陽天文台

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私たち地球上の生命が生きていくために、太陽はなくてはならない星です。でも太陽の活動のしくみには、まだわからないことがたくさんあります。そこで JAXA(ジャクサ)は、9月に太陽を観測するための天文衛星「SOLAR-B(ソーラービー)」を鹿児島県から打ち上げます。

宇宙で太陽の観測をする「SOLAR-B(ソーラービー)」。日本とアメリカとイギリスが協力して開発した、宇宙を飛ぶ太陽天文台です。
宇宙で太陽の観測をする「SOLAR-B(ソーラービー)」。日本とアメリカとイギリスが協力して開発した、宇宙を飛ぶ太陽天文台です。

地球には大気がありますが、太陽の上空にも大気が広がっています。それが「コロナ」です。太陽表面(光球)の温度は約6,000度ですが、コロナの温度は 100万度を超えます。6,000度の太陽表面がどのようにして、上空のコロナを100万度もの高温に温めることができるのでしょうか? 天文学者たちが長い間、理解できない大きなナゾの一つです。

太陽観測衛星「ようこう」が、X線で見た太陽コロナ。太陽の表面に曲線のように見えるのは、コロナの磁力線(じりょくせん)で、太陽の黒点を結んでいます。黒点は強い磁石のN極とS極のようなもので、N極とS極を結ぶ磁力線がコロナにのび出しているのです。
太陽観測衛星「ようこう」が、X線で見た太陽コロナ。太陽の表面に曲線のように見えるのは、コロナの磁力線(じりょくせん)で、太陽の黒点を結んでいます。黒点は強い磁石のN極とS極のようなもので、N極とS極を結ぶ磁力線がコロナにのび出しているのです。

コロナでは時々、「太陽フレア」と呼ばれる大爆発が起こります。太陽で爆発が起こると、高速の太陽風が吹いてきます。そのため地球の周りを飛んでいる人工衛星の機械が故障したり、地球上の電波や通信に影響が出たりします。そこで太陽の爆発を予想することが必要ですが、太陽フレアが起こるしくみをもっとくわしく調べなければなりません。

太陽で爆発が起こると、高速の「太陽風」が飛んできて地球やその周りは大きな影響を受けます。そこで太陽爆発の予想をたて、太陽と地球間の状況の変化を調べる「宇宙天気予報」が大事になります。
太陽で爆発が起こると、高速の「太陽風」が飛んできて地球やその周りは大きな影響を受けます。そこで太陽爆発の予想をたて、太陽と地球間の状況の変化を調べる「宇宙天気予報」が大事になります。

ソーラーB衛星は可視光(かしこう、人間の目でみえる光のこと)、X線、紫外線(しがいせん)の3つの最新型の望遠鏡を積んでいます。コロナをくわしく調べ、また光球まで2,000kmの深さにわたって太陽を調べます。今まで知らなかった太陽の新しい姿を私たちに見せ、太陽のナゾを解くカギを見つけてくれるでしょう。

2006年8月、最終チェック中のソーラーB衛星。重さは約900㎏、全長は約4m。日本がアメリカと作った可視光(かしこう)望遠鏡は、500㎞離れた場所の50cmの物まで見わけられる世界最高性能の視力のよさです。
2006年8月、最終チェック中のソーラーB衛星。重さは約900㎏、全長は約4m。日本がアメリカと作った可視光(かしこう)望遠鏡は、500㎞離れた場所の50cmの物まで見わけられる世界最高性能の視力のよさです。