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こども宇宙ニュース (2006-09-29) アメリカまで2時間で飛ぶ、静かな旅客機を目ざして

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海外旅行はずい分身近になりました。でも、飛行機に長時間乗らないといけないのが気になりますね。そこで今、より速く、より多くの人を安全に運ぶ超音速(ちょうおんそく)機の研究が進められています。

次世代超音速旅客機と極超音速機。今、日本からアメリカのロサンゼルスまでは、飛行機で約10時間かかります。同じ距離をまず左の超音速旅客機はマッハ2(音の速度の約2倍)のスピードで5時間で、次に右の極超音速機はマッハ約5で2時間で飛ぶことを目ざします。
次世代超音速旅客機と極超音速機。今、日本からアメリカのロサンゼルスまでは、飛行機で約10時間かかります。同じ距離をまず左の超音速旅客機はマッハ2(音の速度の約2倍)のスピードで5時間で、次に右の極超音速機はマッハ約5で2時間で飛ぶことを目ざします。

超音速機の実現には、解決しなければならない問題があります。たとえば騒音。音速を超えて飛ぶときに「ソニックブーム」と呼ばれる衝撃波(しょうげきは)が発生して地上に届き、大きな音がしたり窓ガラスが割れたりすることもあります。1976年から超音速旅客機「コンコルド」がマッハ2のスピードでヨーロッパからアメリカ東海岸まで乗客を運んでいましたが、離着陸時の騒音やソニックブームなどの問題点が課題となり引退しました。

ソニックブームのイラスト。超音速で飛ぶ航空機は、前方の空気が押し縮められてソニックブームが生まれ、地上に届いて大きな音がします。スペースシャトルの着陸の時にもパーンという音が聞こえます。
ソニックブームのイラスト。超音速で飛ぶ航空機は、前方の空気が押し縮められてソニックブームが生まれ、地上に届いて大きな音がします。スペースシャトルの着陸の時にもパーンという音が聞こえます。

JAXAではまず騒音が少ない超音速機の実現を目ざし、研究や開発がスタートしています。2005年10月には、オーストラリアのウーメラ実験場で、小型超音速実験機の飛行実験を行いました。マッハ2のスピードで飛行して、機体の800ヵ所から様々なデータをとりました。

2005年10月10日に行われた小型超音速実験機の打ち上げ、着陸。全長11.5m、重さ2トン。空気の抵抗がなるべく小さくなるように、設計した機体です。
2005年10月10日に行われた小型超音速実験機の打ち上げ、着陸。全長11.5m、重さ2トン。空気の抵抗がなるべく小さくなるように、設計した機体です。

また2012年を目標に、コンコルドの半分以下のソニックブームを実現する研究機の飛行実験を行う計画を進めています。約20年後には、マッハ5クラスの速さで、アメリカ西海岸まで、2時間で飛ぶ航空機が実現するかもしれません。たくさんの乗客を、速く、静かに安全に運び、地球環境も汚さない。そんな旅客機が実現すれば、地球上どこにでも気軽に出かけていくことができるでしょう。

静粛超音速研究機。静かな超音速機を実現するための研究機。全長13m以上、重さは3トン。最大速度マッハ1.4で飛行します。
静粛超音速研究機。静かな超音速機を実現するための研究機。全長13m以上、重さは3トン。最大速度マッハ1.4で飛行します。