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こども宇宙ニュース (2006-11-20) 地球を見守る宇宙の目、地球観測衛星「だいち」

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だいち」は地球の上空約700kmの高さから、地球をくまなく観測する地球観測衛星です。3種類のセンサをもち、地球全体の詳しい地図を作ったり、災害が起こった地域を観測して情報を被災地(ひさいち)に提供したり、数々の大切な役割をもっています。

地球を約100分で一周しながら観測する「だいち」。重さは約4トン、太陽電池を広げると大きさが約28メートルにもなる、世界最大級の地球観測衛星です。
地球を約100分で一周しながら観測する「だいち」。重さは約4トン、太陽電池を広げると大きさが約28メートルにもなる、世界最大級の地球観測衛星です。

だいち」は縮尺2万5千分の1の地図を作成するためのデータを集めます。日本には詳しい地図がありますが、世界には地図のない地域がたくさんあります。誰でも利用できる地図を広い範囲にわたって作るのが、「だいち」の大きな目的の一つです。

「だいち」のPRISM(プリズム)センサが観測した静岡県清水港。PRISMは2.5mのものまで見分ける視力の良さで、建物や地形などを調べることができます。
「だいち」のPRISM(プリズム)センサが観測した静岡県清水港。PRISMは2.5mのものまで見分ける視力の良さで、建物や地形などを調べることができます。
鳴門海峡と淡路島の立体画像。「だいち」のPRISMとAVNIR-2(アブニールツー)センサで観測したものです。AVNIR-2は、森林の様子や土地の利用状況を調べるのが得意です。
鳴門海峡と淡路島の立体画像。「だいち」のPRISMとAVNIR-2(アブニールツー)センサで観測したものです。AVNIR-2は、森林の様子や土地の利用状況を調べるのが得意です。

だいち」は2006年1月24日に打ち上げられましたが、その直後からフィリピン・レイテ島で大規模な地滑りや、インドネシア・メラピ山の噴火活動、タイ北部で洪水、インドネシア・ジョグジャカルタの地震と、災害が立て続けに起こりました。「だいち」はすばやく観測し、データを提供し、災害の対策などに役立ててもらっています。

インドネシア共和国ジャワ島のメラピ山の噴火活動を、「だいち」がとらえた写真(撮影:2006年4月29日)。左がAVNIR-2センサ、右がPALSAR(パルサー)センサが観測した画像です。AVNIR-2センサの画像で右側が白く雲に覆われている地域がありますが、PALSARはレーダーを通して見ることができます。
インドネシア共和国ジャワ島のメラピ山の噴火活動を、「だいち」がとらえた写真(撮影:2006年4月29日)。左がAVNIR-2センサ、右がPALSAR(パルサー)センサが観測した画像です。AVNIR-2センサの画像で右側が白く雲に覆われている地域がありますが、PALSARはレーダーを通して見ることができます。

10月には、日本各地の小中学校の子供たちを撮影する「だいちに写ろう」キャンペーンが行われました。応募で選ばれた10校では、校庭などに大きな文字を描き、宇宙から記念写真を撮影してもらいました。

鹿児島県薩摩川内市立陽成小学校では、「だいち」が上空を通る時刻にあわせて、校庭にビニールシートなどで「Y」の字を、児童30人と父兄が白い体操服を着て「0」の字を作り、見事に撮影に成功しました。
鹿児島県薩摩川内市立陽成小学校では、「だいち」が上空を通る時刻にあわせて、校庭にビニールシートなどで「Y」の字を、児童30人と父兄が白い体操服を着て「0」の字を作り、見事に撮影に成功しました。

地図作りや、災害の観測のほかにも資源を探したり、農業や都市計画に利用したりなど「だいち」はこれから様々な目的で活躍してくれることでしょう。