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こども宇宙ニュース (2007-04-24) 日本が初めて作る有人宇宙実験室、「きぼう」

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日本はこれまで、たくさんの人工衛星を打ち上げてきましたが、いよいよ人間が中に入り作業できる実験室「きぼう」を2008年から、国際宇宙ステーションに向けて打ち上げます。無人の人工衛星や実験室と違い、人が中に入るためには、たとえば酸素や二酸化炭素などを常に一定の濃度に保ったり、宇宙ゴミがぶつかっても穴があいたりしないように、など安全対策が無人の衛星とは大きく異なります。今後、日本人が宇宙に進出していくために必要な技術がいっぱい詰まっているのです。打ち上げに向けた準備は着々と進んでいます。

「きぼう」は3回に分けて打ち上げられますが、最初に打ち上げられる「船内保管室」が今年3月に米国フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターに到着しました。4月17日には歓迎式典が行われ、船内保管室を組み立てる土井飛行士、船長のドミニク・ゴーリィ飛行士が参加しました。打ち上げは2008年2月14日以降の予定です。
「きぼう」は3回に分けて打ち上げられますが、最初に打ち上げられる「船内保管室」が今年3月に米国フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターに到着しました。4月17日には歓迎式典が行われ、船内保管室を組み立てる土井飛行士、船長のドミニク・ゴーリィ飛行士が参加しました。打ち上げは2008年2月14日以降の予定です。

きぼう」第2便は、「船内実験室」と全長約12mの「ロボットアーム」で、星出彰彦飛行士が宇宙で組み立て作業などを行います。星出飛行士はこれが初の宇宙飛行。3~7歳までアメリカに住んでいた時に、NASAケネディ宇宙センターに行ったことや、SFアニメを見たことなどで宇宙にあこがれを抱いたそうです。大学卒業後は宇宙開発事業団(現在の宇宙航空研究開発機構)に入社、「きぼう」の開発を近くで見守ってきました。「『きぼう』はエンジニアが手塩にかけて育ててきた、きれいな実験室。宇宙で『きぼう』に入ったら、なつかしい風景が見られるのではないかと思っています」と星出飛行士は楽しみにしています。

星出彰彦飛行士(左)と、星出飛行士が宇宙で組み立てる「きぼう」船内保管室。
星出彰彦飛行士(左)と、星出飛行士が宇宙で組み立てる「きぼう」船内保管室。

きぼう」船内保管室打ち上げ後、若田光一宇宙飛行士国際宇宙ステーションに約3ヵ月の長期滞在を始めます。その間に、「船外実験プラットフォーム」と「船外パレット」が宇宙に運ばれ、組み立てられると、「きぼう」日本実験棟が完成することになります。

若田光一宇宙飛行士(左)と船外実験プラットフォーム。船外実験プラットフォームは実験室の外に実験装置をおいて、宇宙や地上の観測を行ったりする、日本のユニークな多目的実験スペースです。
若田光一宇宙飛行士(左)と船外実験プラットフォーム。船外実験プラットフォームは実験室の外に実験装置をおいて、宇宙や地上の観測を行ったりする、日本のユニークな多目的実験スペースです。

きぼう」には、様々な実験装置が積み込まれ、宇宙でないと作ることができないような、きれいで大きな結晶を作って様々な材料を作ったり、医薬品などに役立てたりします。また植物や細胞、微生物が無重力でどんな影響を受けるかも調べます。将来、人間が火星飛行に参加するための医学データも取ることができるなど、人間がこれから宇宙に進出するため、また宇宙開発を地上の生活に生かすために必要な、重要な技術が生まれます。

「きぼう」実験室で使う実験装置の訓練を行う星出飛行士(左)。「きぼう」の中はこんな感じ(右の写真)で、実験装置がずらりと並び奥の丸い窓をのぞくと、船外実験プラットフォームや地球が見えるでしょう。
「きぼう」実験室で使う実験装置の訓練を行う星出飛行士(左)。「きぼう」の中はこんな感じ(右の写真)で、実験装置がずらりと並び奥の丸い窓をのぞくと、船外実験プラットフォームや地球が見えるでしょう。

国際宇宙ステーションは2010年に完成する予定です。現在は3人の宇宙飛行士が交代で暮らしていますが、その頃には6人に増えると見込まれています。そうなれば、若田宇宙飛行士に続いて、長期間宇宙にくらす日本人飛行士がどんどん出てくるでしょう。日本人にとってますます宇宙が身近になる日がくるのは、もうすぐですね。