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こども宇宙ニュース (2007-10-19) 衛星「かぐや」が月への道中で撮影、欠けている地球

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夜空の月が満ち欠けをするように、地球も見る位置によって満ち欠けすることを知っていますか?下の写真は、2007年9月14日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた月周回衛星「かぐや」が、月に向かうとちゅうで撮影した地球です。撮影したのは9月29日、地球から約11万キロ離れた宇宙から、ハイビジョンカメラで撮影しました。

月周回衛星「かぐや」が地球から11万キロの距離で撮影した地球。この距離からハイビジョンカメラで撮影したのは世界で初めてです。(高度340kmの国際宇宙ステーションからは地球をハイビジョンカメラで撮影しています)。画像右下に、南アメリカ大陸の海岸線がくっきり見えています。(提供:JAXA/NHK)
月周回衛星「かぐや」が地球から11万キロの距離で撮影した地球。この距離からハイビジョンカメラで撮影したのは世界で初めてです。(高度340kmの国際宇宙ステーションからは地球をハイビジョンカメラで撮影しています)。画像右下に、南アメリカ大陸の海岸線がくっきり見えています。(提供:JAXA/NHK)

9月14日にH-IIAロケット13号機で打ち上げられた「かぐや」は、約38万キロ離れた月に向かって順調に飛行を続けています。打ち上げ後はまず地球を大きく2周して、10月4日に月を回る軌道に入りました。最終的には月の高度100kmを回り、15のミッションを行って月をくわしく調べます。観測開始は12月中ごろの予定です。

「かぐや」は2007年9月14日10時31分にH-IIAロケット13号機で打ち上げられました。ロケットの一番上に「かぐや」は積み込まれていました。(提供:三菱重工業株式会社)
「かぐや」は2007年9月14日10時31分にH-IIAロケット13号機で打ち上げられました。ロケットの一番上に「かぐや」は積み込まれていました。(提供:三菱重工業株式会社)

地球を出発した「かぐや」は月にまっすぐ飛んでいったわけではありません。地球の周りを大きく2周してから月を回る軌道に入りました。地球を撮影したのは、月までの距離の約3分の1にあたる、11万キロの地点です。月と太陽と地球の位置によって、地球は満ち欠けして見えます。
地球を出発した「かぐや」は月にまっすぐ飛んでいったわけではありません。地球の周りを大きく2周してから月を回る軌道に入りました。地球を撮影したのは、月までの距離の約3分の1にあたる、11万キロの地点です。月と太陽と地球の位置によって、地球は満ち欠けして見えます。

かぐや」はマイクロバスほどの大きさの大型衛星ですが、小さな子衛星を二つ積んでいました。その二つの子衛星を10月に無事に切り離すことに成功し、「おきな」、「おうな」と名づけました。二つの子衛星は「かぐや」より高い軌道を飛びます。その様子が「竹取物語」でかぐや姫を見守りながら育てた老夫婦のようだという理由で、名づけられたそうです。子衛星「おきな」と「おうな」は月の裏側(地球から見えない側)の重力が場所ごとにどう違うかを調べる、大事な役割を持っています。

打ち上げ前の「かぐや」衛星の実物。大きさは2.1m×2.1m×4.8m。上に八角柱(1m×1m×0.65m)の衛星が二つありますが、右が「おきな」、左が「おうな」です。
打ち上げ前の「かぐや」衛星の実物。大きさは2.1m×2.1m×4.8m。上に八角柱(1m×1m×0.65m)の衛星が二つありますが、右が「おきな」、左が「おうな」です。
月の上空で観測する「かぐや」と「おきな」、「おうな」の想像図。
月の上空で観測する「かぐや」と「おきな」、「おうな」の想像図。

かぐや」は12月中ごろから本格的な観測を始めます。月の詳しい立体地図を作り、月の原料や内部、月の環境などを調べ、「月はどうして表側と裏側で違うのか」などたくさんのナゾを解いてくれるでしょう。そして、月の地平線から上る「地球の出」もハイビジョンカメラで撮影し、地球に送ってくる予定です。今後の活躍に期待してください。

10月5日に「かぐや」が撮影した月の北極近く。これから、「かぐや」はさらに鮮明なアップの画像をたくさん送ってきてくれるでしょう。
10月5日に「かぐや」が撮影した月の北極近く。これから、「かぐや」はさらに鮮明なアップの画像をたくさん送ってきてくれるでしょう。