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こども宇宙ニュース (2008-02-15) 日本の新型ロケットたち。より力持ちに、より手軽に

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日本では、新しいロケットの開発が進んでいます。一つは2009年度の試験機打ち上げを目ざすH-IIB(エイチツービー)ロケットです。H-IIBの特徴は「力持ち」。現在使われているH-IIA(エイチツーエー)をさらにパワーアップし、国際宇宙ステーションに荷物を運ぶ貨物便を打ち上げたり、月面に荷物を運んだり、複数の衛星を同時に打ち上げたり、今後の様々な宇宙活動の可能性を広げてくれるロケットです。

H-IIBロケットは液体燃料を使った2段式のロケットです(想像図)。全長は56m、質量は551トン。H-IIAでは1基だった第一段エンジンが2基になり、また第一段の周りにあって、発射の時に大きな力を出す固体ロケットブースターはH-IIA標準型では2本でしたが、4本にふえています。(写真では3本しか見えませんが、裏側にもう1本あります。)
H-IIBロケットは液体燃料を使った2段式のロケットです(想像図)。全長は56m、質量は551トン。H-IIAでは1基だった第一段エンジンが2基になり、また第一段の周りにあって、発射の時に大きな力を出す固体ロケットブースターはH-IIA標準型では2本でしたが、4本にふえています。(写真では3本しか見えませんが、裏側にもう1本あります。)

H-IIBは、国際宇宙ステーションに荷物を運ぶ貨物船HTV宇宙ステーション補給機)を打ち上げます。国際宇宙ステーションにくらす宇宙飛行士達に日本食などの食料や衣類、実験装置など最大6トンの荷物を積むことができます。

H-IIBロケットの打ち上げ(想像図)
H-IIBロケットの打ち上げ(想像図)
H-IIBロケットで打ち上げられたHTV(想像図)。先端の紺色の部分。直径約4m長さ約10mで観光バスが入る大きさです。宇宙ステーションに近い軌道まで運ばれたらロケットから分離し、宇宙ステーションの下約10mに接近。宇宙ステーションのロボットアームでHTVをつかみ、ドッキングさせます。
H-IIBロケットで打ち上げられたHTV(想像図)。先端の紺色の部分。直径約4m長さ約10mで観光バスが入る大きさです。宇宙ステーションに近い軌道まで運ばれたらロケットから分離し、宇宙ステーションの下約10mに接近。宇宙ステーションのロボットアームでHTVをつかみ、ドッキングさせます。

そして、新型固体ロケットの開発も進められています。特徴は、高い性能を持ちながら、準備期間を短く、安い値段で簡単に打ち上げられる「手軽さ」です。日本には全段に固体燃料を使った世界最高性能の固体ロケットM-Vが長年活躍し、科学衛星を打ち上げてきました(2006年に引退)。その技術を受け継ぎながら、ロケット本体だけでなく打ち上げ用の設備や運用システムを見直します。M-Vロケットの約3分の1の値段で、打ち上げ準備期間を4分の1に、そして発射時の管制もノートパソコン1台で可能になるような手軽さで、ロケット打ち上げをより簡単で、日常的なものにしようという革命的なロケットです。

新型固体ロケットのイメージ写真。第一段にはH-IIAロケットの固体ロケットブースターを使用。2段3段はM-Vロケットをベースに新規設計して高性能に。打ち上げ前の点検作業はロケットが自分で行い、発射時もノートパソコン1台で管制が可能になる、これまでの大がかりなロケット打ち上げシステムを変える手軽さを目ざしています。
新型固体ロケットのイメージ写真。第一段にはH-IIAロケットの固体ロケットブースターを使用。2段3段はM-Vロケットをベースに新規設計して高性能に。打ち上げ前の点検作業はロケットが自分で行い、発射時もノートパソコン1台で管制が可能になる、これまでの大がかりなロケット打ち上げシステムを変える手軽さを目ざしています。

今後、より遠くの宇宙を目ざしたり、宇宙で様々な活動を行ったりするには力持ちのロケットが必要です。一方で、小さい衛星でなるべく早く打ち上げたいという目的を持つ人たちもいるでしょう。様々なロケットを持つことで、これらの多様なニーズに答えることができるのです。