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こども宇宙ニュース(2008-03-21) 宇宙の「きぼう」を24時間見守る筑波管制室

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国際宇宙ステーションで、日本の家「きぼう」の建設が始まっています。宇宙の「きぼう」を常に日本から見守っている人たちがいるのを知っていますか?茨城県つくば市にある筑波宇宙センターの運用管制室では、約50人の管制官達が3交代で24時間365日、宇宙から送られてくるデータをもとに「きぼう」の健康状態を見守ります。「きぼう」の中で行われる作業は、筑波の管制チームが責任を持つことになっているのです。

たとえば、「きぼう」で火事や空気もれなどの非常事態が起こったときは、宇宙飛行士が安全に避難できるように、筑波から指示を出します。また通常の作業のときにも、宇宙飛行士が仕事を進めやすいように、作業をサポートするのです。宇宙での仕事を安全に順調に行うめに、筑波の管制室がとても大きな役割を果たしています。

2008年3月15日、土井隆雄宇宙飛行士が初めて「きぼう」に入ったときのJAXA筑波宇宙センターの運用管制室。前面のスクリーンに国際宇宙ステーションの映像が映し出され、管制官達の机のモニター画面には、宇宙や地上の様々なデータが表示されている。
2008年3月15日、土井隆雄宇宙飛行士が初めて「きぼう」に入ったときのJAXA筑波宇宙センターの運用管制室。前面のスクリーンに国際宇宙ステーションの映像が映し出され、管制官達の机のモニター画面には、宇宙や地上の様々なデータが表示されている。

管制官たちは、「きぼう」内の空気などの環境や通信・電力などの状態を調べる人、宇宙飛行士の作業計画を立てる人などさまざまな担当にわかれていますが、宇宙飛行士と実際に話す交信担当は「J-COM(ジェイコム)」と呼ばれます。土井隆雄宇宙飛行士が初めて「きぼう」に入ったときは、山崎直子宇宙飛行士がつくばでJ-COMを担当しました。入室時、土井飛行士からは「日本にとって、新しくより素晴らしい宇宙時代の幕開けです」とメッセージが送られ、山崎飛行士は「あなたは私たちの『希望』です」と返しました。

宇宙飛行士と交信する「J-COM」は山崎直子宇宙飛行士が担当しました。
宇宙飛行士と交信する「J-COM」は山崎直子宇宙飛行士が担当しました。

管制官達のリーダーは、フライトディレクターと呼ばれます。土井隆雄飛行士のミッションでは、松浦真弓さんがフライトディレクターを務めました。管制官達は、この日に備えて、宇宙飛行士が行う仕事の内容がスムーズに進むように、またトラブルの場合も考えてたくさんの手順書を作ってきました。そして本番は「想像以上に地上と宇宙との連携がうまく進んだ」そうです。松浦さんは「ようやく『きぼう』の中に人が入って活動できる。日本にとっては、月に人がおりるぐらい価値のあるできごとです」と喜びを語りました。
これから宇宙飛行士が「きぼう」で仕事をするとき、筑波との交信の様子も注意して聞いてみて下さいね。

「きぼう」運用管制チームのまとめ役がフライトディレクター。松浦真弓さん
「きぼう」運用管制チームのまとめ役がフライトディレクター。松浦真弓さん