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こども宇宙ニュース(2008-08-20)火星探査機フェニックス 土を熱して水を確認!

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私たち地球上の生物が生きるためには、水が欠かせません。そこで地球以外に生物が生きているかどうかを考えるときに、水があるかどうかは、重要な手がかりになります。地球のおとなりの惑星、火星にはこれまでたくさんの探査機が訪れ、水が流れた跡の地形や、水の流れでできる鉱物が発見し、火星に水があることはほぼ間違いないと考えられています。今回、火星探査機フェニックスは、火星の土をほりその土で実験をして、水があることを直接、突き止めました。

NASA火星探査機フェニックスは、2007年8月4日(日本時間)に打ち上げられ、2008年5月26日、火星の北緯68度付近のボレアリス平原に着陸しました。これは過去の探査機の中でもっとも高い緯度になります。極に近い場所には、水が永久凍土として残っているのではないかと考えられていることから、この場所が選ばれたのです。

火星探査機フェニックス(イメージ図)。長さ5.5m、幅1.5m。ロボットアーム、カメラ、掘った土を調べるための様々な観測装置を積んでいる。(NASA/JPL提供)
火星探査機フェニックス(イメージ図)。長さ5.5m、幅1.5m。ロボットアーム、カメラ、掘った土を調べるための様々な観測装置を積んでいる。(NASA/JPL提供)

フェニックスは長さ約2.3mのロボットアームで、火星の地面を掘り、約5cm掘ったところの土をすくい、分析装置にいれました。装置の中で土を加熱し、蒸発するガスを調べたところ、土の中のわずかな量の氷が蒸発して水になったことが確認されました。

火星に降り立ったフェニックスが送ってきた画像。手前に太陽電池パネルとロボットアームの先端が見える。ロボットアームの先端についているスコップで深さ50cmまで土を掘ることができる。(NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/Texas A&M University提供)
火星に降り立ったフェニックスが送ってきた画像。手前に太陽電池パネルとロボットアームの先端が見える。ロボットアームの先端についているスコップで深さ50cmまで土を掘ることができる。(NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/Texas A&M University提供)

このように、直接水があることを突き止めたのは世界で初めてのことで、各国の注目を集めています。火星には地球と同じように過去に海があり、生命が存在した可能性があります。海はどのくらいの期間、火星にあって、その海の水はどこに消えたのか。そして生命の存在は?これら多くのナゾをとくために、フェニックスは観測期間を約1ヵ月延長し、2008年9月末まで、他の場所の土も掘って調べる予定にしています。今後の発見に注目しましょう。

フェニックスのロボットアームが掘った火星のくぼみ。画像左下の白い小さな塊が、4日後には蒸発して消えたことから、「水の氷だ」と考えられていた。それが今回の実験で確認された。(NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/Texas A&M University提供)
フェニックスのロボットアームが掘った火星のくぼみ。画像左下の白い小さな塊が、4日後には蒸発して消えたことから、「水の氷だ」と考えられていた。それが今回の実験で確認された。(NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/Texas A&M University提供)