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こども宇宙ニュース(2008-09-02)「かぐや」が見た月の地形

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2007年9月14日に打ち上げられた日本の月周回衛星「かぐや」が、「月の地形図」を作りました。これは「かぐや」の15の観測機器の一つ、「レーザ高度計」で観測したものです。等高線の間隔は1kmで、土地の高さが低いところは濃い青、高くなるにつれてうすい青、黄色、オレンジ、茶色と色分けされています。月の表側と裏側を比べると、ずいぶん地形や色が違いますね。

※画像をクリックすると、拡大図がご覧いただけます。

月周回衛星「かぐや」のデータを元に作られた、これまでで最もくわしい「月の地形図」。月の表側と裏側の地形の違いがよくわかる。さらにくわしい地図を作るために観測は続いている。
月周回衛星「かぐや」のデータを元に作られた、これまでで最もくわしい「月の地形図」。月の表側と裏側の地形の違いがよくわかる。さらにくわしい地図を作るために観測は続いている。

月の表側は青、つまり低い土地が多く、「海」と名づけられています。でも地球上の海のように水があるわけではないのです。月の低地は玄武岩(げんぶがん)マグマがおおったものと考えられています。一方、月の裏側には海はほとんどなく、表側に比べて標高の高い場所が多いですね。その中で目立つのが「南極―エイトケン盆地」。直径2,500kmもある巨大な盆地で、月面で最も標高が低い地域です。

かぐやが撮影した南極エイトケン盆地内部。アポロクレーターの中心部やクレーター「オニヅカ」が見えます。
かぐやが撮影した南極エイトケン盆地内部。アポロクレーターの中心部やクレーター「オニヅカ」が見えます。

 
レーザ高度計は、「かぐや」から月面に向かってレーザ光を発射し、月面から反射された光がもどるまでの往復の時間を測ることで、「かぐや」と月面の間の距離を測る装置です。つまり、月面で標高が高い地域からレーザがもどってくる時間は短くなり、逆に標高が低い地域からもどってくる時間は長くなります。その時間の情報をもとに、くわしい地形図をつくっていきます。「かぐや」は過去の月探査衛星が調べていない、緯度75度以上の極地域も含む月全体の地形を調べています。

これまでの月面地図をはるかに上回るくわしい地図が作られたわけですが、「かぐや」はさらに多くの場所を調べ、もっとくわしい地形図が作る予定です。また、月全体の地形情報は、「かぐや」の科学ミッションにとって基本となる重要な情報です。ほかの観測機器のデータと組み合わせて、たとえば「月の内部がどうなっているか」などの情報を得るためにも用いることができると期待されています。