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こども宇宙ニュース(2008-09-26)金星、水星のナゾにせまる

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日本では今、金星水星の周りを回って調査を行う惑星探査機の開発を進めています。
まず、2010年度に打ち上げられる予定の金星探査機「プラネットC」は、一番星として私たちになじみぶかい惑星でありながら、なぞの多い金星に迫ります。金星は直径が地球の0.95倍と地球とほぼ同じ大きさで、距離も近いことから、地球の兄弟星とも呼ばれます。でも現在の金星は、地球とはまったく異なっています。
まず、大気のほとんどは二酸化炭素で、その気圧は地表近くで90気圧にもなります。二酸化炭素の温室効果で地表面の温度は約460度。空には濃硫酸の雲が浮かびます。
地球の兄弟星がなぜ、こんなに地球と異なる進化をとげたのかは、大きななぞであり、そのなぞを解くことで、地球の誕生や気候変動を解明する手がかりになるとも考えられます。
そして、金星最大のなぞは、「スーパーローテーション」と呼ばれる暴風。金星の自転周期は243日と非常にゆっくりなのに対し、自転速度の60倍もの速さで暴風がふいているのです。プラネットCはこれら5台のカメラで、金星のたくさんのなぞに挑戦します。

2010年に打ち上げられる予定の金星探査機プラネットCの想像図
2010年に打ち上げられる予定の金星探査機プラネットCの想像図

そして、水星探査計画「ベピ・コロンボ」は2013年の打ち上げを目指しています。日本とヨーロッパ宇宙機関が共同して進めています。
水星は、太陽系の第一惑星で、地球の役半分ほどの大きさです。水星にはまだよくわかっていないことがたくさんあります。というのは、水星に探査機が訪れたのは1974年から1975年にかけて、NASAマリナー10号が3回、水星の近くを通っただけなのです。太陽に近い灼熱の環境と、水星の周りを回る探査機にはたくさんの燃料が必要なことから、技術的に非常に難しいのです。
それでも、マリナー10号は驚くべき事実を伝えてきました。水星が「磁場」を持っていたのです。地球は大きな磁石といわれていますが、太陽系の中で磁場を持つ惑星は地球水星しかありません。
ベピ・コロンボ」計画は水星の表面や内部の観測を行う「水星表面探査機(MPO)」と、磁場や磁気圏の観測を行う「水星磁気圏探査機(MMO)」)の二つの探査機を打ち上げます。日本はMMOの開発を担当します。これまで謎に包まれていた水星の素顔が次々と明らかになるでしょう。

2013年に打ち上げられる予定の「ベピ・コロンボ」計画の二つの探査機のうち、日本が開発する水星磁気圏探査機MMOの想像図(京都大学生存圏研究所提供)
2013年に打ち上げられる予定の「ベピ・コロンボ」計画の二つの探査機のうち、日本が開発する水星磁気圏探査機MMOの想像図(京都大学生存圏研究所提供)