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こども宇宙ニュース (2009-02-19) 地球を監視する人工衛星

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2009年1月23日、種子島宇宙センターから温室効果(おんしつこうか)ガス観測技術衛星(かんそくぎじゅつえいせい)「いぶき」がH-IIAロケットで打ち上げられました。「いぶき」はその後順調に飛行を続け、宇宙から観測した地上のデータを送ってきました。

1月23日12時54分にH-IIAロケット15号機で打ち上げられた「いぶき」。ロケットの一番先端に「いぶき」が積まれています。
1月23日12時54分にH-IIAロケット15号機で打ち上げられた「いぶき」。ロケットの一番先端に「いぶき」が積まれています。

いぶき」は地球温暖化(おんだんか)の主な原因と考えられている、二酸化炭素とメタンを地球全体にわたって約5年間調べる人工衛星です。2月7日には日本上空を通り、データを送ってきました。

「いぶき」が2月7日13時頃に日本上空を通過した時に観測したデータ。日本海側に雲がかかっています。赤い点は、「いぶき」が温室効果ガス(二酸化炭素とメタン)を観測する場所です。(c)JAXA
「いぶき」が2月7日13時頃に日本上空を通過した時に観測したデータ。日本海側に雲がかかっています。赤い点は、「いぶき」が温室効果ガス(二酸化炭素とメタン)を観測する場所です。(c)JAXA

※下の画像をクリックすると、拡大図がご覧いただけます。

上の日本列島の写真で黄色い丸で囲んだ場所、岐阜県飛騨市付近の観測データから求めた、二酸化炭素とメタンの光の強さです。濃度が高いほど吸収が強くなっています。(c)JAXA
上の日本列島の写真で黄色い丸で囲んだ場所、岐阜県飛騨市付近の観測データから求めた、二酸化炭素とメタンの光の強さです。濃度が高いほど吸収が強くなっています。(c)JAXA

いぶき」は現在、テスト期間中ですが、数ヵ月後には本格的な観測に入る予定です。森林伐採が進む南米アマゾンや、湿地からメタンが出ていると予想されるシベリアなど世界各地での観測が期待されます。
一方、宇宙から地球を観測する人工衛星といえば、地震や山火事などの災害をすばやく観測する「だいち」も活躍中です。2009年2月2日に起こった浅間山の噴火の様子を観測しました。

浅間山山頂付近の画像。左が噴火後の2月7日に観測したもの、右が噴火前の画像です。噴火前と噴火後を比べてみることができます。

噴火後の画像の火山灰がふりつもったと思われる場所を赤いわくで囲んであります。黄色の丸の中には、火口から出ている噴煙の影が見えています。

宇宙から地球全体を見ることでわかってくることがたくさんあります。人工衛星のデータがこれからの地球環境や、災害対策に役立てられていくのです。