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こども宇宙ニュース (2009-09-28) 日本の宇宙実験室「きぼう」大解剖

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ついに、宇宙に日本の実験室「きぼう」が完成しました。地球の上空約350kmを飛行する国際宇宙ステーションは、15ヵ国が協力して建設を進めている宇宙の研究所。6人の宇宙飛行士がくらしながら、様々な実験を行っています。アメリカやロシア、ヨーロッパの実験室に続き、日本の実験室「きぼう」は3回にわけて打ち上げられました。

きぼう」は国際宇宙ステーションの中で、もっとも大きな実験室です。長さ20.3m、高さ8.6m、奥行き8.9m。大型バスより大きくて4人が入って実験することができます。

(上)国際宇宙ステーションにとりつけられた「きぼう」。2009年7月末にスペースシャトルからとった写真。(NASA提供)(下)「きぼう」のアップ。(NASA/JAXA提供)
(上)国際宇宙ステーションにとりつけられた「きぼう」。2009年7月末にスペースシャトルからとった写真。(NASA提供)(下)「きぼう」のアップ。(NASA/JAXA提供)

きぼう」の特徴は、船内の実験スペース(船内実験室)と、宇宙空間での実験スペース(船外実験プラットフォーム)、倉庫の役割をする船内保管室、そして船内と外の実験装置の出し入れをするロボットアームがついていることです。こんなに様々な役割をもった実験室は日本だけです。順番に見ていきましょう。

まずは船内実験室。2009年6月に取り付けられました。実験装置がラックと呼ばれるたなに入って並んでいます。

(上)入り口にはのれんが。(NASA提供)(下)中に入るとカナダ人のサースク飛行士が実験中。「きぼう」では色々な国の宇宙飛行士が実験を行う。(NASA提供)
(上)入り口にはのれんが。(NASA提供)(下)中に入るとカナダ人のサースク飛行士が実験中。「きぼう」では色々な国の宇宙飛行士が実験を行う。(NASA提供)

もちろん、きぼうは人間がくらす場所でもありますから、掃除をしたり、寝たりします。また、エアロックがついていて、外の実験スペースと実験機器の出し入れをします。

寝袋に入って眠る若田光一宇宙飛行士。2009年9月にはちゃんとした個室も「きぼう」にセットされている。(NASA/JAXA提供)
寝袋に入って眠る若田光一宇宙飛行士。2009年9月にはちゃんとした個室も「きぼう」にセットされている。(NASA/JAXA提供)
寝袋の横に見えるエアロックをあけるとこんな感じ。(NASA/JAXA提供)
寝袋の横に見えるエアロックをあけるとこんな感じ。(NASA/JAXA提供)

そして、船内実験室から外にベランダのように張り出しているのが、船外実験プラットフォームです。遠い宇宙や地球環境を観測したり宇宙の真空や放射線などの環境を使った実験を行ったりします。宇宙飛行士が外に出て実験をするのでなく、宇宙飛行士がロボットアームを船内で操作して、実験装置をセットしたり、実験装置の出し入れをします。

(上)「きぼう」船内の窓から船外の実験装置が見える。(下)船外実験プラットフォームとロボットアーム。(NASA/JAXA提供)上についているアンテナは、つくばの管制室との通信に使う。(NASA/JAXA提供)
(上)「きぼう」船内の窓から船外の実験装置が見える。(下)船外実験プラットフォームとロボットアーム。(NASA/JAXA提供)上についているアンテナは、つくばの管制室との通信に使う。(NASA/JAXA提供)

そして、倉庫の役割をする船内保管室もついています。「きぼう」はとてもきれいで、騒音もなく静かで「高級車のようだ」と国際宇宙ステーションで人気の実験場所になっています。

船内保管室の中で浮かぶ土井隆雄飛行士。二人で作業ができるスペース。(NASA/JAXA提供)
船内保管室の中で浮かぶ土井隆雄飛行士。二人で作業ができるスペース。(NASA/JAXA提供)