JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

こども宇宙ニュース (2009-11-16)次世代の超音速旅客機をめざして

シェア

関連情報

海外旅行に行くとき、飛行機に10時間近く乗らなければならないことがありますね。その時間が大幅に短くなったらどんなに快適でしょう。JAXAでは超音速(ちょうおんそく)旅客機の研究開発を進めています。超音速旅客機を実現するためには、解決しなければならない課題がたくさんありますが、その中で最も大きい課題が騒音の問題です。離着陸の時はもちろん、航空機が音速を超えて飛行するときに、航空機の回りにできる衝撃波が地面に届くときに、バーンと爆発的な音を出す「ソニックブーム」という現象が起こります。JAXAでは、このソニックブームをなるべくおさえ、騒音を減らした環境にやさしい超音速機を目指しています。

次世代超音速旅客機のイメージ図
次世代超音速旅客機のイメージ図

超音速機の技術研究は1997年に始まりました。最近ではコンピューターで航空機をどう設計すれば、機体の回りの空気の抵抗をおさえることができるか、騒音を減らすことができるかなどの見込みを計算することができます。でもやはり計算だけではなく、実際に試験を行ってみることが大切です。そこで2005年10月、オーストラリアのウーメラ実験場で小型超音速実験機を使った飛行実験を行いました。

小型超音速実験機はロケットで打ち上げられました(左)。右は、着陸時の実験機です。
小型超音速実験機はロケットで打ち上げられました(左)。右は、着陸時の実験機です。

実験機はロケット打ち上げから72秒後に高度約19Kmでロケットから分離し、マッハ2(音速の約2倍)で飛行しながらデータをとり、パラシュートとエアバッグを使って無事に着地しました。超音速旅客機の実現のためには騒音だけでなく、機体をなるべく軽くして少ない燃料で効率よくするための技術や安全性なども研究開発しています。2020年代に超音速機が空を飛ぶことを目指しています。