JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

こども宇宙ニュース (2010-01-27)宇宙から正確な位置をはかる「みちびき」衛星

シェア

関連情報

自動車やタクシーに乗っているとき、運転席の横にカーナビがついていて、どこを走っているか、目的地に着くためにどの角をどっちに曲がったらいいか、教えてくれるのを見たことがあるかもしれません。このカーナビは宇宙を飛ぶ人工衛星が、車や建物と人工衛星までの距離を刻一刻測ることで、「どこを走っているか」という位置の情報を得て、車に教えてくれるのです。とても便利なものですが、高いビルがたくさん建っている町中や山間地では、高い建物や山などが障害になって衛星からの信号がうまく届かなかったり、位置がずれてしまったりすることがあります。これでは道に迷ってしまいますね。このような状況を解決するのが日本の「みちびき」(準天頂)衛星です。

人工衛星が距離をはかってくれることで、自分が今どこにいるか、地図の中でわかるようになりました。高いビルが建っているところでは電波がうまく届かないことがあります。
人工衛星が距離をはかってくれることで、自分が今どこにいるか、地図の中でわかるようになりました。高いビルが建っているところでは電波がうまく届かないことがあります。

「みちびき」の特徴は「ほぼ自分の真上に(準天頂)」いることです。真上にいれば信号をどこにも邪魔されずに受信することができます。現在、アメリカのGPS衛星を使った情報がカーナビなどに使われていますが、「みちびき」は日本版のGPS衛星です。正確な位置情報を得るためには、一つだけでなく、複数の衛星から目標地点までの距離をはかることが必要です。「みちびき」衛星はアメリカの衛星と協力して観測を行います。

「みちびき」衛星は2010年度に打ち上げられる予定です。カーナビや携帯電話のGPS機能に役立てられるのはもちろん、事故が起きた時に110番や119番に電話をすると自分の住所を言わなくても位置情報が自動的に送られます。交通システムに使えば、それぞれの位置がわかって、衝突が避けられたり渋滞をなくすために活用されたりします。災害や遭難が起きた時にも役立ちますし、農業や漁業、建設など様々な分野に利用されていくでしょう。

「みちびき」衛星のイメージ図。2010年度に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定で、準備が進められています。
「みちびき」衛星のイメージ図。2010年度に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定で、準備が進められています。