JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

こども宇宙ニュース (2010-03-25)はやぶさ 地球への帰還

シェア

関連情報

2003年5月に日本を飛び立った小惑星探査機「はやぶさ」は、地球火星の間を回る小惑星イトカワに2005年9月に到着、観測を行いました。さらにイトカワに着陸し表面の物質をとることにも挑戦しました。そして今、地球に帰ろうとしています。帰還予定は2010年6月。オーストラリアの砂漠に、直径約40㎝のカプセルを落下させようとしています。カプセルにイトカワの物質が入っているかもしれないと、世界中の科学者が期待しています。

小惑星イトカワ(左)とイトカワの物質をとる「はやぶさ」。小惑星は太陽系ができた頃の様子を残す「太陽系の化石」です。イトカワは長さ500mほどの小さな天体でラッコのような形をしています。岩のかたまりがゴロゴロと転がっていました。
小惑星イトカワ(左)とイトカワの物質をとる「はやぶさ」。小惑星は太陽系ができた頃の様子を残す「太陽系の化石」です。イトカワは長さ500mほどの小さな天体でラッコのような形をしています。岩のかたまりがゴロゴロと転がっていました。

これまで、地球以外の天体の物質が持ち帰られたのは、月の石(アメリカのアポロ計画と旧ソ連のルナ計画)、彗星のチリ(アメリカのスターダスト計画)ぐらいです。遠くの天体に行き、着陸して物質をとり再び地球に帰るのは、とても難しい技術が必要なのです。「はやぶさ」は世界初の技術をたくさん詰め込んだ、最先端の探査機です。

イトカワの探査を終えて、地球に帰る「はやぶさ」(提供:池下章裕)
イトカワの探査を終えて、地球に帰る「はやぶさ」(提供:池下章裕)

はやぶさ」の旅は困難の連続でした。エンジンのトラブル、姿勢をコントロールする装置の故障、燃料もれ、通信ができなくなった時期もありました。「絶体絶命」のピンチに何度も出会いながら、技術者達が知恵をあわせて乗り越えてきたのです。

地球の大気に飛び込む「はやぶさ」のカプセル。3,000度もの熱を受けます(イメージ図)(JAXA提供)
地球の大気に飛び込む「はやぶさ」のカプセル。3,000度もの熱を受けます(イメージ図)(JAXA提供)

地球にカプセルを落下させるには、最大の難関が待ち受けています。それは地球の大気です。大気を通るときにカプセルは最大3,000度もの熱を受けます。この熱に耐えられるかが大きな課題です。また、カプセルが地球大気に飛び込むときの速度は秒速約12kmですが、これはスペースシャトルが大気圏に入るときよりも速い速度です。しかも、やり直しができない一発勝負です。課題はたくさんありますが、技術者達は「はやぶさ」を何としても地球に帰そうと準備を進めています。無事に「はやぶさ」が地球に帰り、おみやげを開くのを楽しみに応援しましょう。