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こども宇宙ニュース (2010-03-30)新人宇宙飛行士の訓練レポート

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日本人宇宙飛行士は何人いるか知っていますか?スペースシャトルで科学実験を行う宇宙飛行士として日本で初めて選ばれたのは、毛利衛向井千秋土井隆雄飛行士で1985年のことでした。その後、実験だけでなくロボットアームを操作したり、宇宙船の外に出て船外活動を行うことができる宇宙飛行士として若田光一野口聡一宇宙飛行士が活躍しています。さらに、国際宇宙ステーション(ISS)で仕事をする宇宙飛行士として古川聡星出彰彦山崎直子飛行士がその後に続いています。

毛利向井土井飛行士は宇宙飛行の経験を活かし科学館館長、宇宙医学の研究、国連の職員になっているので、現役飛行士は5人です。ISSが完成しこれから長い期間にわたり様々な実験を行うには、さらに宇宙飛行士の人数が必要になり、現在は3人の宇宙飛行士候補者が訓練を行っています。油井亀美也(ゆいきみや)、大西卓哉(おおにしたくや)、金井宣茂(かないのりしげ)の3人です。

NASAの宇宙飛行士候補生たち。後列右から二人目から油井さん、金井さん、大西さん。(提供:NASA)
NASAの宇宙飛行士候補生たち。後列右から二人目から油井さん、金井さん、大西さん。(提供:NASA)

訓練は2009年4月から日本で始まり、8月からはNASAが実施する宇宙飛行士候補者訓練にNASAの候補者達と一緒に参加しています。NASAで8月末に行われた訓練の開講式の後にはさっそく、軍の施設で陸上サバイバル訓練を行いました。これはこれから訓練で使われるジェット機が異常を起こして緊急脱出した場合、救助が来るまでにどう過ごすかを訓練するものです。地図やコンパスを使って目的地に移動したり、けがの手当をしたり、パラシュートなどを使ってシェルターを作ったり火のおこし方を学んだりします。

サバイバル訓練に参加する大西さん(奥から二人目)(提供:NASA/JAXA)
サバイバル訓練に参加する大西さん(奥から二人目)(提供:NASA/JAXA)
ロボットアームの操作訓練をする油井さん(提供:NASA/JAXA)
ロボットアームの操作訓練をする油井さん(提供:NASA/JAXA)

10月からは、ロボットアーム操作の実習やISSのシステムの授業が行われています。国際宇宙ステーションは仕事をしながら人間が安全に生きていけるように非常に複雑なシステムになっているため、そのしくみをしっかり理解することが必要です。授業の後、実物大模型で確認します。また、候補者達がひんぱんに行うのがジェット機の操縦訓練です。実際に音速に近い速度で飛びながら、管制官や仲間と英語で交信しながら、冷静に操縦する技術を学びます。油井さんは自衛隊のパイロット、大西さんは民間機のパイロット出身なので操縦に慣れています。金井さんは宇宙飛行士候補者に選ばれる前は医師だったので操縦は未知の分野ですが、頑張っています。

T-38ジェット機で飛行訓練を行う金井さん。(提供:NASA/JAXA)
T-38ジェット機で飛行訓練を行う金井さん。(提供:NASA/JAXA)