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こども宇宙ニュース (2010-05-31)金星探査機「あかつき」打ち上げ

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2010年5月21日午前6時58分22秒、金星探査機「あかつき」をのせたH-IIAロケット17号機が種子島宇宙センターから打ち上げられました。打ち上げから約27分後に「あかつき」はロケットから分離、予定の軌道に入って打ち上げは成功しました。

打ち上げの様子
打ち上げの様子
「あかつき」分離の様子
「あかつき」分離の様子

あかつき」には5台のカメラを積んでいます。そのうち3台のカメラのテストがさっそく行われました。撮影した時間は5月21日午後8時50分頃。「あかつき」は地球からの距離約25万kmの距離から、地球を撮影してその映像を送ってきました。カメラの状態は正常です。

「あかつき」が送ってきた地球の写真。左:中間赤外カメラ(LIR)、中:紫外線イメージャ(UVI)、右:1μmカメラ(IR1)。
「あかつき」が送ってきた地球の写真。左:中間赤外カメラ(LIR)、中:紫外線イメージャ(UVI)、右:1μmカメラ(IR1)。

あかつき」はこれから金星を目指して飛行を続けます。金星に到着するのは2010年末の予定で、これから約半年間の宇宙の旅です。「あかつき」は世界で初めての本格的な「惑星気象」ミッションです。金星地球と大きさも質量も似ていて、地球の「兄弟星」と呼ばれていますが、実際には地球とはまったく異なる環境です。二酸化炭素の厚い大気に覆われ、空には硫酸の雲が浮かび、地表面の温度は約460度。生命の存在を許さない過酷な環境です。金星最大の謎が金星に吹き荒れる暴風「スーパーローテーション」。毎秒100mもの早さですが原因がわかりません。「あかつき」は赤外線、可視光、紫外線などの5台のカメラを駆使して、三次元で細かく金星の大気の謎を解きます。
 
また、「あかつき」と一緒に宇宙ヨット実験機「イカロス」や小型衛星4台も搭載されています。「イカロス」はヨットのように帆を広げて太陽の光の粒「光子」を受けて進みます。また帆に薄い太陽電池をはってあり、発電もする「発電するヨット」。帆に使った膜は0.0075mmで髪の毛より薄くて、しかも丈夫です。打ち上げの時はまいてある膜を、宇宙で展開するといっぺんが14mの正方形になる予定です。宇宙ヨットは、燃料のいらない夢の宇宙船。こちらの実験がうまくいくかも注目して下さい。

宇宙で帆を広げた「イカロス」
宇宙で帆を広げた「イカロス」