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こども宇宙ニュース (2010-06-21)野口宇宙飛行士、ISS長期滞在を終えて帰還

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2009年12月21日に打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に161日間滞在した野口聡一宇宙飛行士が、2010年6月2日、地球に帰ってきました。161日間の宇宙滞在は日本人で最長となります。また、野口飛行士は宇宙への行きも帰りも、ロシアのソユーズ宇宙船に乗り、船長を助けるフライトエンジニアとしての仕事をこなしました。

アメリカのスペースシャトルは、飛行機のように着陸しますが、ロシアのソユーズ宇宙船は、パラシュートでおりてきます。帰還の様子はアメリカとロシアで大きな違いがあります。

ソユーズ宇宙船がパラシュートで降りてきたところ(画像提供:JAXA/NASA/Bill Ingalls )
ソユーズ宇宙船がパラシュートで降りてきたところ(画像提供:JAXA/NASA/Bill Ingalls )
横倒しになったソユーズ宇宙船(2006年9月の帰還時)。3人の宇宙飛行士が乗っています。(画像提供:NASA)
横倒しになったソユーズ宇宙船(2006年9月の帰還時)。3人の宇宙飛行士が乗っています。(画像提供:NASA)

ソユーズ宇宙船は、6月2日午前9時4分(日本時間)に、ISSから分離しました。分離から約3時間後に大気圏に突入し、次々にパラシュートを開いて、分離から約3時間半後の午後0時24分には、カザフスタン共和国の草原に着陸しました。3時間半で帰ってこられるなんて、宇宙がとても近い感じがしますね。

大気圏に突入するときに4~5G、つまり4~5人が乗っているような重さがかかるのが、ソユーズ宇宙船の特徴です。野口飛行士は帰還後の記者会見で「5Gは胸から背中の方向にかかるので、想像していたほど苦しくなかった。大気圏に入るときはソユーズ宇宙船の窓から、(大気が)オレンジ色の火の玉になっていったのが見えた。騒音と光と震動が小さな宇宙船をゆすっていた」と帰還の様子を興奮気味に語りました。

宇宙船から抱えられて出てきたところ。(画像提供:JAXA/NASA/Bill Ingalls)
宇宙船から抱えられて出てきたところ。(画像提供:JAXA/NASA/Bill Ingalls)
ISSに滞在した3人の仲間と。左端が野口飛行士。(画像提供:JAXA/NASA/Bill Ingalls )
ISSに滞在した3人の仲間と。左端が野口飛行士。(画像提供:JAXA/NASA/Bill Ingalls )

宇宙船を出た野口飛行士は、ロシアの風習でリンゴを手渡され、おいしそうに食べました。着陸した時の感想については「宇宙船を出ると空が抜けるように青く、草や土の匂いが猛烈にあって、明らかに宇宙と違う世界に来たと感じた」と語りました。

帰還後はアメリカ・テキサス州のヒューストンでリハビリを行っていて「部活動を始めたばかりの新人のようにしごかれている」ということですが、重力のある地上の生活にもすぐに慣れているようです。