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こども宇宙ニュース (2010-07-16)おかえりなさい「はやぶさ」-太陽系の旅から帰還

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7年間で60億km(地球太陽の距離の40倍)も旅をした小惑星探査機「はやぶさ」地球に帰ってきました。「はやぶさ」は2003年5月に打ち上げられました。地球火星の間にある小惑星イトカワを調べ、イトカワの物質を持ち帰ることが目的でした。

2005年9月にイトカワに到着、観測を行い、さらに11月にイトカワ表面に2回着陸。表面の物質をとった可能性があります。

様々なトラブルが発生し、一時はプロジェクト終了の危機もありましたが、技術者達のねばり強い努力と工夫によって乗り越えてきました。地球に帰還したのは、「はやぶさ」本体のうち、イトカワの物質が入っている可能性のある「カプセル」だけです。日本時間6月13日午後7時51分に「はやぶさ」本体はカプセルを分離し、日本時間6月13日午後10時51分頃には大気圏に突入しました。

大気圏に突入する「はやぶさ」の火球。オーストラリアで。
大気圏に突入する「はやぶさ」の火球。オーストラリアで。

大気圏突入時には「月が落ちてくるほどの明るさだった」そうです。計画していた着陸場所のど真ん中に着陸し、カプセルもとてもきれいな状態で、着陸は大成功でした。太陽系の月より遠い天体に着陸して帰ってきたのは、世界で「はやぶさ」が初めてです。直径40cm、高さ20cmの中華鍋型のカプセルは、オーストラリア南部のウーメラ砂漠の中で発見され、無事に回収されました。

ウーメラ砂漠に着陸した、「はやぶさ」のカプセル。
ウーメラ砂漠に着陸した、「はやぶさ」のカプセル。
カプセルを回収しているところ。
カプセルを回収しているところ。

カプセルは6月18日深夜に、オーストラリアから神奈川県相模原市にある、JAXA相模原キャンパス内の「キュレーションセンター」に運び込まれました。さっそくカプセルをあけて、サンプルキャッチャー(イトカワの物質を入れる場所)の中を調べています。世界で初めて小惑星の物質を手にするかもしれませんが、1mmより小さな「微粒子(びりゅうし)」である可能性が高いので、地球のゴミが入りこまないように、慎重に調べていきます。すでにカプセルの中からは、数十個の微粒子が見つかっています。それらがイトカワの物質なのか、違う物なのか、様々な装置を使って詳しく分析します。もうしばらく、調査の結果を待ちましょう。

サンプルキャッチャーの中で見つかった微粒子。(黒い筋の先の黒っぽい粒)
サンプルキャッチャーの中で見つかった微粒子。(黒い筋の先の黒っぽい粒)
作業の様子
作業の様子