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こども宇宙ニュース (2010-10-22)「みちびき」打ち上げ

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2010年9月11日午後8時すぎ、種子島宇宙センターから準天頂衛星(じゅんてんちょうえいせい)初号機「みちびき」が打ち上げられました。天の川が広がる夜空を、一瞬のうちに昼間のような明るさに変えて「みちびき」は宇宙を目ざして行きました。そして9月27日には地球の周りを回る目的の軌道に入り、10月19日からは宇宙から地上に信号を送り始めています。

9月11日午後8時17分、H-IIAロケット18号機で「みちびき」は打ち上げられました。
9月11日午後8時17分、H-IIAロケット18号機で「みちびき」は打ち上げられました。

では「みちびき」はどんな役割をもった人工衛星なのでしょうか。一言で言えば、位置と時刻を精密に知るための衛星です。これを測位(そくい)衛星と言います。一番身近な利用例が、「カーナビ」です。運転席の横にあって、自分が乗っている車がどこを走っていて、目的地に着くためにどこの角を曲がればいいかなどを教えてくれて、とても便利です。でも時々道がずれていたり、海沿いを走ると車が海の中を走っているように表示されることがあります。なぜでしょう。

車の位置を正確に計るためには、4つ以上の測位衛星からの信号を受ける必要があります。日本は現在、アメリカのGPS衛星を使っていますが、日本は山が多かったり都市に高いビルがあったりして、4機の衛星の信号を同時に受信できない時があるのです。すると測位できる時間が減ったり位置の精度が落ちたりしてしまうのです。

その状態を補うために、常に日本の真上近くに位置して信号を送るのが「みちびき」なのです。ただし常に真上に位置するためには3つの衛星が必要です。今回はその一つ目の衛星が打ち上げられました。

「みちびき」は日本を中心に数字の8の字を描くような軌道を飛びます。
「みちびき」は日本を中心に数字の8の字を描くような軌道を飛びます。

「みちびき」の大きな役割は、これまでより精密に位置を計測することができることです。1m、cm級と現在の十分の一以下まで計測できて、土地の測量などにも威力を発揮します。カーナビだけでなく、津波などの防災や遭難救助、また交通渋滞を減らして車から出る二酸化炭素を減らすことも可能になります。

「みちびき」は衛星に積んでいる機械の性能を確認する試験を行った後、12月から実証実験に入る予定です。都市や山間部など全国で車や歩行者を観測し、精密な測位などを行います。また子ども達の登下校の見守りなど企業や団体が参加した民間利用実証試験も行われる予定になっています。

9月20日に「みちびき」が撮影した地球。「みちびき」は宇宙から地球を見守っています。
9月20日に「みちびき」が撮影した地球。「みちびき」は宇宙から地球を見守っています。