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こども宇宙ニュース (2010-10-26)スペースシャトル任務を終える

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過去約30年間に、宇宙に数百人もの宇宙飛行士を運んできた宇宙船、NASAスペースシャトルが任務を終え、来年にも引退する予定です。スペースシャトルは「くり返し使える」つまり再使用が可能な宇宙との定期便です。

初飛行は1981年4月12日のコロンビア号でした。スペースシャトルにはトラックのように大きな「荷台」があり、様々な荷物を宇宙に運んできました。人工衛星を積んでいって、宇宙で放出したり、宇宙実験室を積んで、様々な実験を宇宙飛行士たちが行ったり。また国際宇宙ステーションに各国の実験棟も運んでいます。「きぼう」日本実験棟スペースシャトルを使って3回に分けて打ち上げられました。

また130回を超える宇宙飛行で数百人もの世界の宇宙飛行士を宇宙に運び、宇宙で様々な活動が行われました。

1981年4月12日、スペースシャトル・コロンビア号の初飛行(画像提供:NASA)
1981年4月12日、スペースシャトル・コロンビア号の初飛行(画像提供:NASA)

日本人宇宙飛行士で最初にスペースシャトルに乗ったのは、1992年9月12日、毛利衛宇宙飛行士でした。毛利飛行士はスペースシャトルエンデバー号で8日間の宇宙飛行を行い、34種類の日本の実験を行ったほか、北海道余市町の小学校に宇宙から生中継で宇宙授業を行いました。毛利飛行士を含めて7人の日本人宇宙飛行士が12回、スペースシャトルで宇宙飛行を行い、宇宙に行くための技術を学んでいきました。

1992年9月。スペースシャトル・エンデバー号で飛行中に宇宙授業を行う毛利衛宇宙飛行士。(画像提供:NASA/JAXA)
1992年9月。スペースシャトル・エンデバー号で飛行中に宇宙授業を行う毛利衛宇宙飛行士。(画像提供:NASA/JAXA)

スペースシャトルはくり返し使えることで、宇宙に行くための費用が安くおさえられると考えられていました。ですが1986年2月にチャレンジャー号爆発事故、2003年2月にコロンビア号事故が起こり、宇宙飛行士の命が失われました。原因究明や安全対策に時間がかかり、国際宇宙ステーションの計画が遅れることになりました。また事故が起こらないように入念に点検することになり、予定より大きな費用がかかることになりました。

国際宇宙ステーションは、大きな荷物を運ぶことができるスペースシャトルがなければ建設できませんでした。宇宙での活動についてもたくさんの経験を蓄積することができました。国際宇宙ステーションの建設に、スペースシャトルは大きな任務を果たしたのです。
「素晴らしい計画は素晴らしい終わりを迎える」と2010年4月の山崎直子飛行士のスペースシャトルの打ち上げ時に向井千秋飛行士は言っています。スペースシャトルの時代は終わりますが、その経験を引き継いで、宇宙進出をより発展させる時期が来ています。

2010年11月1日の打ち上げに備えて、スペースシャトルの発射台でリハーサルを行う宇宙飛行士たち(画像提供:NASA)
2010年11月1日の打ち上げに備えて、スペースシャトルの発射台でリハーサルを行う宇宙飛行士たち(画像提供:NASA)