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こども宇宙ニュース (2010-11-17) 20年後の航空輸送-空をもっと自由に安全に飛びたい

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夏休みの旅行などで飛行機に乗るときに、空港で飛行機が渋滞してなかなか離陸や着陸しなかったり、悪天候で飛行機が揺れて怖い思いをしたことはありませんか?JAXAでは20年後に「空をもっと自由に安全に飛ぶ」ことを目指して研究開発を進めています。たとえば、飛行機が互いに通信をとりあって安全な間隔をとりながら次々に着陸したり、雲や切りがかかってこれまでは飛行機が欠航となっていた空港でも、人工衛星を使った小型航法装置のおかげで飛行機が飛ぶことができるようになります。事故をおこさずますます便利に。この次世代運航システムはDREAMプロジェクトと呼ばれています。

DREAMプロジェクトが目指すのは、飛行機の「高速性」を保ちながら自動車の「便利さ」を合わせ持つことです。たとえば、天気が急変した地域を自動的に回避できるようにしたり、緊急時には自動的に着陸したり、たくさんの飛行機がスムーズに離着陸できれば便利で安全ですね。そこでJAXAはアメリカ連邦航空局がアラスカ州で行われているキャップストーンプログラムに参加し、小型飛行機を使った飛行試験を行いました。キャップストーンでは、小型飛行機に情報通信装置を積んで、回りを飛行する他の飛行機の位置や飛行経路の気象情報などを送信し、計器板に表示できるようになっています。これらの技術を使ったことで小型飛行機の事故率をこれまでの約半分に減らすことができたそうです。

計器板の表示の例(キャップストーンプログラム)
計器板の表示の例(キャップストーンプログラム)

また、上空で起こる乱気流に航空機が入ってしまうと、飛行機が激しく揺れることがあり、安全な飛行にとって大きな問題です。JAXAは乱気流を検知するシステムの研究開発を進めています。これは低高度から高い高度までどんな高度でも計測できる世界最高レベルのものです。JAXAはアメリカのボーイング社と実用化を目指して共同研究を行うことになりました。

飛行機が車のように便利なものになれば、いつかエア・タクシーのようなものが可能になるかもしれませんね。