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こども宇宙ニュース (2012-01-24) 「水の惑星=地球」の水情報を宇宙から観測する「しずく」衛星

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ここ数年、気候がおかしいな?と感じることはありませんか?集中的に雨が降って洪水の被害が続く時があると思えば、雨がほとんどふらない時期が続いたり、暖冬で雪が降らないなと思う年があれば、豪雪で大変なことになる年があったり。地球規模でみれば、温暖化が進んでいることが報告されていて、このような以上気象も温暖化と関係があるのかもしれません。

気候がどのように変動しているのか。わかりやすく言い換えれば地球全体の「健康診断」をして地球がどんな「病気」にかかっているからこのような「症状」が出ているのか。それを知るためには、地球全体をくまなく、様々な観点から、しかも10年以上にわたって長く調べ続けることが望ましいのです。

そこでJAXA地球全体の気候変動や水の循環の仕組みを解明しようと「地球環境変動ミッション」を行うことにしています。そのトップバッターとして2012年度に打ち上げられる人工衛星が「しずく」(第一期水循環変動観測衛星)です。

「しずく」イメージイラスト
「しずく」イメージイラスト

しずく」は海面の水温や風速、降水量、大気中の水蒸気量、積雪の深さなど、主に水に関する情報を観測します。観測に使うのは電磁波の種類の中でも、目に見えない「マイクロ波」です。自然に放射されるマイクロ波は、放送や通信に使われる電波に比べれば無視できるほど弱いのですが、「しずく」は地上700km上空から微弱なマイクロ波を正確に測ることができるのです。さらに、わずか2日間で地球上の99%以上の場所を昼夜1回ずつ観測できるという、とても高性能な人工衛星です。

「高性能マイクロ波放射計2」の試験の様子。アンテナの直径は約2m。衛星搭載用アンテナでは世界最大。この巨大アンテナを1.5秒に1回転させ微弱なマイクロ波を観測する。
「高性能マイクロ波放射計2」の試験の様子。アンテナの直径は約2m。衛星搭載用アンテナでは世界最大。この巨大アンテナを1.5秒に1回転させ微弱なマイクロ波を観測する。

得られたデータは、地球の気候変動の予測に使われるほか、私たちの生活にも役立てられます。例えば海の温度は魚がどこにいるかを探すのにとても重要です。そこで海面水温のデータを漁業情報サービスセンターに提供し、漁場を探すために活用してもらいます。他にも農業や、医療など様々な分野への活用が期待されているのです。