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こども宇宙ニュース (2012-03-30) 金環日食を楽しもう

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2012年5月21日(月)朝7時頃、日本の多くの地域で「金環日食」が見られます。皆さんがよく知っているように、太陽の周りを地球が回り、地球の周りを月が回っています。時々太陽、月、地球の順番に3つの天体が一直線上に並ぶことがあり、月が太陽を隠すのが日食です。3つの天体の位置の関係で、月が太陽を全部隠す時と一部だけ隠す時があります。「金環日食は」は月が太陽を隠し切れず、太陽がリング状に見える現象です。日本で前回起こったのは1987年9月23日(沖縄本島など)ですから25年ぶり。そして次回は2030年6月1日に北海道で見られるまで18年間起こらないという、貴重な機会です。さらに今回は、大阪や名古屋、東京など大都市を含む広い範囲で見られます。金環日食にならない地域でも部分日食が楽しめます。

1987年9月23日の金環日食(画像提供:千葉清隆、撮影地:沖縄)
1987年9月23日の金環日食(画像提供:千葉清隆、撮影地:沖縄)

日食と聞くと、太陽が全部隠れる「皆既日食」を思い浮かべる人が多いと思います。金環日食は皆既日食とどう違うのでしょうか。よく誤解されるのは、空が暗くなると思われること。でも金環日食ではもっとも太陽が欠けたときでも空は暗くはなりません。実際は光の量は数十分の一から百分の一に落ちるのですが、人間の目が調整してしまうからです。日食グラスを通すと、ドーナツ状になった光の輪を楽しむことができます。

金環日食でもっとも気をつけなければならないのは、安全性です。決して太陽を直接見てはいけないし、下敷きやサングラスを使ってみることも絶対にやってはいけません。さらに日食グラスなど太陽観察用のめがねを持っていても、正しい使い方をする必要があります。例えば、太陽の方向をまず肉眼で確認した後に、グラスを目にあてるという使い方は正しくありません。ちらっとでも肉眼で太陽を見るのは危険です。まず自分の影を探して、影の反対方向に身体を向けて、目にグラスを当ててから太陽を見るのが、正しい使い方です。

太陽を見ないで金環日食を楽しむ方法もあります。たとえば段ボールなどの厚紙に穴をあけて太陽の光を当ててみましょう。穴を通って影の中に映った光が、欠けた太陽の形になっているはずです。また鏡を使って壁などに移す方法や、木漏れ日の観察もお勧めです。街路樹などの葉の間を光が通ると、地面に三日月やリングの形が見られて風景と共に楽しめます。ぜひこの機会に、安全に日食を楽しみましょう。

画像提供: 国立天文台
画像提供: 国立天文台

拡大画像は、国立天文台の金環日食サイトで見ることができます。

JAXA宇宙教育センター「みんなで金環日食を観察しよう」キャンペーン