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こども宇宙ニュース (2012-07-12) 「しずく」打ち上げ成功―宇宙から地球の水の循環を調べる

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2012年5月18日1時39分、種子島宇宙センターから第一期水循環変動観測衛星「しずく」などの衛星を搭載したH-IIAロケットが打ち上げられました。ロケットは正常に飛行し、打ち上げ後約約22分59秒に「しずく」を分離しました。

しずく」は世界から期待されている地球観測衛星です。日本が得意とする「水」の観測を宇宙から行い、地球全体の水の循環を明らかにしようとしています。

「しずく」はH-IIAロケットで打ち上げられました。
「しずく」はH-IIAロケットで打ち上げられました。

水は地球の気象と大きく関わっています。ところが地球が温暖化すると気温は概ねすべての場所で上がりますが、水の場合は場所によって上がるところもあればそうでないところもあり、非常に複雑です。水の状態を調べて水循環の仕組みを理解し、今後の変化を予測することが「しずく」の狙いです。

水の観測に関して日本は世界トップレベルです。1997年に打ち上げられた熱帯降雨観測衛星TRMMの降雨レーダは世界初で、長年、宇宙から雨を測る世界唯一のレーダでした。「しずく」は、その技術を生かしてマイクロ波レーダを使って観測します。たとえば海面の水温や風速、降水量、大気中の水蒸気量、積雪の深さなどを長期間にわたって継続して観測します。それらのデータは気候変動の研究や気象予測に用いられることはもちろん、漁業など私たちの生活にも利用できます。

宇宙で観測する「しずく」のイメージ図
宇宙で観測する「しずく」のイメージ図
日本のマイクロ波放射系で観測したエルニーニョ(上)とラニーニャ(下)
日本のマイクロ波放射系で観測したエルニーニョ(上)とラニーニャ(下)

しずく」は、宇宙から地球の環境変動を10年以上の長期間にわたり観測することを目的としたプロジェクトである「地球環境変動観測ミッションGCOM(Global Change Observation Mission)」のトップバッターです。

GCOMには「水循環」の変動を観測する衛星と「気候」の変動を観測する衛星の2つのシリーズがあります。「しずく」は水の循環を調べますが、気候変動観測衛星は、雲、エアロゾル、海色(海洋生物)、植生、雪氷などを観測します。

しずく」は今、宇宙を順調に飛行しながら観測の準備を進めています。今後の活躍に期待しましょう。