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こども宇宙ニュース (2013-08-22) 「こうのとり」4号機 宇宙ステーションに大量の荷物を届ける

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8月4日午前4時48分、国際宇宙ステーション(ISS)に荷物を運ぶ貨物船「こうのとり」4号機を載せたH-IIBロケットJAXA種子島宇宙センターから打ち上げられました。約15分後に切り離された後、順調に飛行を続け、8月9日午後8時22分、ISS宇宙飛行士がロボットアームで「こうのとり」4号機をつかみ、その後ISSに結合しました。

種子島宇宙センターからH-IIBロケットで打ち上げられた「こうのとり」4号機。
種子島宇宙センターからH-IIBロケットで打ち上げられた「こうのとり」4号機。
8月9日、ISSの宇宙飛行士がロボットアームでつかみました。
8月9日、ISSの宇宙飛行士がロボットアームでつかみました。

4号機は約5.4トンもの荷物をISSに届けました。その中身を紹介しましょう。

新しく開発したものは、「きぼう」日本実験棟で使う冷凍冷蔵庫です。実験試料を保管する目的などで使う冷凍冷蔵庫はすでにISSにありますが、日本独自のものがありませんでした。マイナス70度まで冷やすことが可能で停電でも保冷できるようになっています。また、「こうのとり」で打ち上げた後、ISSに到着するまで保冷しておくためのポータブル保冷ボックスも積み込み、確実に保冷状態を保つことができるかを実験しました。

「きぼう」のポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)
「きぼう」のポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)

きぼう」から放出する超小型衛星4機も搭載しています。そのうち1基は東京大学がベトナム国立衛星センターなどと協力した一辺約10センチメートルの衛星「ピコドラゴン」です。また、NHKとJAXAが共同で開発した超高感度4Kカメラも積まれました。今年11月末に太陽に最接近する巨大彗星アイソンを、若田光一宇宙飛行士が宇宙から撮影する予定です。若田飛行士と会話をする予定のロボット宇宙飛行士KIROBOも荷物の中にありました。

そして6人の宇宙飛行士たちが宇宙で生活するために欠かせないのが、水。水を宇宙に運ぶことができる貨物船は日本の「こうのとり」とヨーロッパの貨物船ATVだけです。今回は480リットルもの種子島の水を宇宙に運びました。

ISSの宇宙飛行士が「こうのとり」4号機の中に入ったところ。荷物がぎっしり詰まっています。(提供:NASA)
ISSの宇宙飛行士が「こうのとり」4号機の中に入ったところ。荷物がぎっしり詰まっています。(提供:NASA)

これらは空気を満たした船内に積み込んだ荷物ですが、「こうのとり」は宇宙にさらされた船外の荷台にも大型の荷物を積み込めるのが特徴です。ISSの電力切り替え装置や、電力・通信機器などのISS維持に欠かせない重要な装置を運んでいます。

確実に宇宙に大量に荷物を運ぶ「こうのとり」は、ISSに欠かせない貨物船です。今後の課題は、宇宙から物資を持ち帰ること。今は宇宙から帰るときに大気圏で燃え尽きていますが、実験試料などをカプセルに入れて、地上に返すことが期待されます。狙った場所に確実にカプセルを帰還させられるようにしたい。そのためにはまず、「こうのとり」が大気圏に突入するときの状況を把握する必要があります。「こうのとり」3号機と同様、4号機にも再突入データ収集装置i-ballを搭載され、データを取る予定です。

若田光一宇宙飛行士が11月からISSに滞在する予定です。「こうのとり」がISSに運んだ様々な物資を使って、活躍するのが楽しみですね。