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こども宇宙ニュース (2014-03-17) 日本人初!若田光一宇宙飛行士が「船長」に

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2014年3月9日は日本の宇宙開発にとって歴史的な日となりました。宇宙飛行士若田光一さんが日本人で初めて、国際宇宙ステーション(ISS)の船長になったのです。若田さんの前にはのべ38人の船長がいましたが、ほとんどがアメリカ人とロシア人の宇宙飛行士で、その多くは軍人でした。

では、船長とは何をするのでしょうか?そして若田さんはなぜ選ばれたのでしょうか?

船長の一番大切な仕事は、「何があっても宇宙飛行士の命を守ること」です。宇宙は人間が生身の身体では生きていけない苛酷な環境です。その苛酷な場所に、空気を満たして人工的に人間が暮らす場所を作ったのが国際宇宙ステーションです。火事が起こったり、宇宙ゴミがぶつかって壁に穴が空いたりしたら、宇宙飛行士が危険に晒されることもあります。そのため、危険を察知して、大事にならないうちに処理をするという役割を担います。万が一、宇宙にいては危険だと判断した場合には、緊急帰還機で地上に帰るという判断も行います。
 
このような緊急事態はめったに起こりませんがふだんの生活では、チームの一人一人の仕事が多すぎないか、体調はどうかなどに気を配り、仕事の量が多い時には他のメンバーで分担したり、スケジュールを変えたりなど地上の管制チームと調整します。
 
このような仕事を行う船長にはISS全体の知識や操作に関する技術、そして何より「若田船長の言うことなら従うことができる」と他のメンバーが信頼するような人望が必要です。若田さんは過去3回の宇宙飛行でロボットアームを初めとした操作ですぐれた腕前を見せていますし、宇宙飛行のリハーサルと呼ばれる海底基地での訓練では船長の役割を担い、「船長の素質あり」と認められました。何より、世界中の宇宙飛行士や技術者から大きな信頼を得ているのです。

若田飛行士は船長就任後に、「日本人の『和の心』で思いやりをもって協力していきたい」と話しています。コミュニケーションをはかる食事の時間は大切にしていて、夕食は一緒にとるようにしているとのこと。宇宙日本食では「サバのみそ煮」が人気だそうです。

「和の心」で舵取りをしたいという若田宇宙飛行士(JAXA/NASA提供)
「和の心」で舵取りをしたいという若田宇宙飛行士(JAXA/NASA提供)

3月末には地上から3人の宇宙飛行士が到着し、6人のチームのリーダーになる若田さん。新しいメンバーがISS到着後に着る洋服を、とりやすいところに準備しておくなど、細かい気配りを忘れません。5月半ばの帰還まで約2カ月の舵取りに注目しましょう。

「きぼう」日本実験棟で米国人やロシア人飛行士達と記念撮影。和気あいあいです。(JAXA/NASA提供)
「きぼう」日本実験棟で米国人やロシア人飛行士達と記念撮影。和気あいあいです。(JAXA/NASA提供)