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こども宇宙ニュース (2015-03-20) 「はやぶさ2」と小型副ペイロード、順調に飛行

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2014年12月3日に地球から飛び立った小惑星探査機「はやぶさ2」と3基の小型副ペイロード。現在、「はやぶさ2」と小型副ペイロードは順調に飛行を続けています。

2014年12月3日、「はやぶさ2」と3基の小型副ペイロードは種子島宇宙センターからH-IIAロケット26号機で打ち上げられました。
2014年12月3日、「はやぶさ2」と3基の小型副ペイロードは種子島宇宙センターからH-IIAロケット26号機で打ち上げられました。

打ち上げ直後の3か月間は、これからの長い飛行に備えて様々な機器が正常に働いているかどうかを調べる「チェック期間」です。たとえば初代「はやぶさ」では打ち上げ後まもなく、4台のイオンエンジンの一つが故障し残り3台で小惑星に向かうことになりました。「はぶさ2」ではその経験をいかして改良を行い、現在4台とも正常。さらに複数のイオンエンジンを組み合わせた長時間運転、地上からの監視なしに危険な時は自分で判断して停止する自律運転などのリハーサル運転を行い、正常に動くことが確認されました。さらに初代「はやぶさ」の4倍のデータを送ることができる通信機器など、そのほかの機器もすべて順調で「万全の状態」だと確認できました。

2015年1月20日、「はやぶさ2」のイオンエンジン24時間連続自律運転を達成した瞬間の管制室の様子。
2015年1月20日、「はやぶさ2」のイオンエンジン24時間連続自律運転を達成した瞬間の管制室の様子。

はやぶさ2」の國中均プロジェクトマネージャーはイオンエンジンが4台すべて正常と確認されたことについて「やったな!」と思ったと言い「小惑星に向けた航海に耐える探査機になり、今まさに宇宙航海が始まりました。ぜひ今後も応援してください」と笑顔で話しました。

2015年2月13日には地球から2,895万Km離れた地点にいた「はやぶさ2」は、3月から本格的な運転に入りました。今年末には再び地球に接近し、地球の引力を利用して加速し、小惑星1999JU3に向かいます。小惑星到着は2018年6~7月の予定です。

はやぶさ2」と一緒に打ち上げられた小型副ペイロードについては前回の記事で紹介しましたが、東京大学の「プロキオン」は1月末には地球から2000万Kmを超えた距離を飛行し、深宇宙航行の準備を進めています。九州工業大学と鹿児島大学の「しんえん2」も12月末に地球から約230万Km離れた地点から信号の受信に成功しました。

多摩美術大学の芸術衛星「デスパッチ」は宇宙で詩を自動生成し地上への送信も行ったそうです。2015年1月3日に運用を修了しましたが、デスパッチは人工小惑星として、これからも太陽の周りを周回し続ける予定です。