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オーストラリア連邦科学産業研究機構

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関連情報

分類:宇宙開発機関

名称:連邦科学産業研究機構/Commonwealth Scientific and Industrial Organisation(CSIRO)
国名:オーストラリア連邦
本部所在地:キャンベラ
設立年月日:1926年

オーストラリアの宇宙活動は、宇宙事業へのアクセスを確実にし、自国の優先事項を充足させながら世界の宇宙科学研究を支援して、オーストラリアの宇宙産業力を高め、国家安全保障を確保することを目的に進められています。

民事宇宙活動の主幹は技術革新・産業・科学・研究省(DIISR)で、ブロードバンド・通信・デジタル経済省(DBCDE)、連邦科学産業研究機構(CSIRO)、気候変動・水資源省(DCCW)、環境・国家遺産・芸術省(DEHA)、気象庁等の関係機関代表が集う「政府宇宙フォーラム」が、宇宙政策、計画および活動に関する情報交換と調整、政府機関間協力による便益事項の識別、政府宇宙活動に関する国内外からのコンタクト窓口、政府宇宙機関が関与すべき宇宙関連事項に関する専門集団を担います。

連邦科学産業研究機構(CSIRO)は1949年に制定された科学工業研究法によって独立した組織で、1986年制定の同法修正条項で現在の組織になりました。世界最大の最も多様な科学的地球研究機関の1つであるCSIROは、農業ビジネス、情報・製造業・鉱物、および環境と自然資源の3つの大きなグループに分類される19の研究部門を国内外57ヵ所に配置しており、1996年6月の段階でCSIROには約3,000名の科学者を含めて合計約7,500名のスタッフが在籍しています。このうち宇宙関連の研究は、1984年に組織されたCOSSA(CSIRO Office of Space Science and Applications、CSIRO宇宙科学応用局)が中心になって実施しています。

COSSAはCSIROで最大の組織であり、その役割は、地球観測と関連宇宙科学分野におけるオーストラリアの利益を守り、CSIROの代表としての役割を果たすこと、新しい研究パートナーの計画と調整、そして地球観測に係る技術移転と学際プロジェクトの仲介です。

オーストラリアのその他の宇宙関係組織としては政府および企業の調整を行うCRCSS(Cooperative Research Centre for Satellite Systems、衛星システム合同研究センター)や宇宙技術開発を行うASRI(Australian Space Research Institute、オーストラリア宇宙研究所)があります。

ASRIは宇宙関連私企業が共同で運用する組織であり、現在、国産ロケット「AUSROC」シリーズを開発中です。この開発計画では、「AUSROC 4」として、オーストラリア初の小型衛星打ち上げ用ロケットを開発することを最終目標としています。

南オーストラリア州北西部にはウーメラ試験設備と呼ばれる世界最大の陸上射撃場があり、ロケット射場としても用いられています。ここでは、各種探測ロケットの打ち上げの他、イギリスが衛星打ち上げロケットの射場として利用した実績があります。

オーストラリアには、地の利を生かしたキャンベラ深宇宙通信基地をはじめ、天文観測から有人宇宙探査や深宇宙探査まで、地球観測から遠隔通信まで欧米宇宙活動支援の地上設備が多くあり、重要な役割を演じています。

1.どのような組織になっているの?
CSIROはオーストラリア科学技術省の下部組織で、COSSA(CSIRO宇宙科学応用局)以外にも農業、環境・自然、情報技術・インフラストラクチャー、製造、鉱物・エネルギーなど60におよぶセンターや局があります。COSSA以外で宇宙開発と関連しているのが地球観測計画の研究開発支援を行うEOC(Earth Observation Centre=地球観測センター)と大気研究部門で、CSIROの半分以上の組織が直接、間接的に宇宙計画にかかわっています。

2.地図上ではどの辺にあるの?
本部および主要な研究施設は首都のキャンベラにありますが、オーストラリア全体では70ヵ所以上の施設があります。例えば大気研究部門はビクトリア州アスペンデール、オーストラリア国立望遠鏡施設はニューサウスウェールズ州エピング、オーストラリア・テレスコープ・コンパクトアレイはニューサウスウェールズ州ナラブリ、ASRIの製造施設はビクトリア州メルボルン、タスマニア地球資源衛星ステーションはタスマニア島のホバート、打ち上げ施設はサウスオーストラリア州ウーメラにあります。

3.これまでに行った宇宙計画とこれから予定している計画にはどんなものがあるの?
オーストラリア独自の宇宙計画はまだ開発段階にありますが、NASAESA人工衛星や探査機を追跡するステーションや通信施設が早くから設置されていました。中でも有名なのがキャンベラ近郊の深宇宙通信コンプレックスやタスマニア島の地球資源衛星ステーションなどです。2002年には国産の小型科学衛星FedSatを日本のH-IIAロケットにより打ち上げています。
今後の計画としては小型衛星打ち上げ用の「AUSROC 4」ロケットの開発が進んでおり、その予備試験段階としてウーメラで探測ロケットであるAUSROC I、AUSROC IIが打ち上げられています。

4.これまでに開発したロケットで代表的なものは?
各種の探測ロケットを開発しています。中でもAUSROC I、AUSROC IIは、小型衛星打ち上げ用の「AUSROC 4」ロケットの開発に向けての予備試験機です。

5.ロケットはどこで打ち上げるの?
ウーメラ打ち上げ射場です。

6.予算はどれくらいなの?
2006年の民事宇宙活動予算は1,000万オーストラリアドル程度です。