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こども宇宙ニュース(2012-12-07) 星出彰彦宇宙飛行士、宇宙滞在大成功

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2012年7月15日、2度目の宇宙飛行に飛び立った星出彰彦宇宙飛行士国際宇宙ステーションISS)に約4カ月間滞在。11月19日に無事に地球に帰ってきました。星出飛行士の滞在中には重要な仕事が目白押しで、大忙しの日々でした。

最初の大きな仕事は、日本の無人貨物便「こうのとり」3号機をISSで出迎えることでした。こうのとり3号機は種子島宇宙センターから打ち上げられました。7月27日、星出飛行士はNASA宇宙飛行士と共にロボットアームでこうのとり3号をつかむ作業を行い、ISSにドッキングさせることに成功しました。星出飛行士は日本人宇宙飛行士で初めて、こうのとりの中に入り「こうのとりの船内は概観と同様にとても美しいです」と笑顔で語りました。

金色に輝く「こうのとり3号」と作業を行った星出彰彦宇宙飛行士(右端)たち。(JAXA/NASA提供)
金色に輝く「こうのとり3号」と作業を行った星出彰彦宇宙飛行士(右端)たち。(JAXA/NASA提供)
「こうのとり」3号の内部に入る宇宙飛行士たち。周りには荷物がぎっしり。(JAXA/NASA提供)
「こうのとり」3号の内部に入る宇宙飛行士たち。周りには荷物がぎっしり。(JAXA/NASA提供)

そして、星出飛行士は3回の船外活動を行いました。8月30日に行われた第1回の船外活動では電力切り替え装置の交換を試みたものの、ねじがうまく締まりませんでした。すぐに地上チームと対応を検討し、宇宙にある材料で工具を作り、9月5日の第2回船外活動で見事に成功。平常時の半分近くまで低下していたISSの電力を回復することができました。さらに11月には第3回の船外活動を実施、合計21時間23分は日本人で最長の記録となりました。

船外活動中の星出飛行士。トラブル時も冷静に仕事をすることができました。(JAXA/NASA提供)
船外活動中の星出飛行士。トラブル時も冷静に仕事をすることができました。(JAXA/NASA提供)

また、ISSで初めての試みとして、「きぼう」日本実験棟から小型衛星を宇宙に放出しました。日本とアメリカの大学や企業などが作った5つの衛星は1辺が10~20cmと超小型です。こうのとり3号機でISSに届けられ、「きぼう」にあるエアロックからロボットアームを使って宇宙空間に放出。これまで、小型衛星はロケットのすき間に積んで打ち上げられていましたが、振動などの条件が厳しいなどの課題がありました。ISSから放出されれば、そうした課題を解決するとともに、打ち上げの機会が増えることになります。今後も「きぼう」から小型衛星の放出が行われる予定です。

「きぼう」日本実験棟内で小型衛星の作業中。(JAXA/NASA提供)
「きぼう」日本実験棟内で小型衛星の作業中。(JAXA/NASA提供)

星出飛行士は多数の宇宙実験も行いました。たとえばメダカを使った実験は日本が得意な実験です。メダカは過去にもスペースシャトルで実験を行ったことがありましたが長くても1~2週間でした。ISSでは約2カ月間、宇宙でメダカを育て、宇宙で骨が弱くなるしくみを詳しく調べ、地上の医療に役立てる予定です。
 
星出飛行士はたくさんの仕事を地上と密に連絡をとりながら確実にこなし、長期滞在は大成功を収めました。帰還前には「この美しい惑星に生まれて、よかった」とツィッターでつぶやいています。