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長征3号

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分類:ロケット
名称:長征3号(長征3、長征3A長征3B)/LM(Long March)-3, CZ(Chang Zheng)-4
打ち上げ国名・機関:中国/中国国家航天局(CNSA)/中国長城工業総公司
打ち上げ国名・機関:中国国家航天局(CNSA)
運用機関・会社:中国国家航天局(CNSA)/中国長城工業総公司
打ち上げ場所:西昌宇宙センター
運用開始年:1984年1月29日(3段目点火に失敗。完全な成功は1984年4月29日)

中国の打ち上げロケット開発は、アメリカやロシア(旧ソ連)と同じく、中距離・長距離の核ミサイルの開発と並行して開始されました。長征3号の原形となった長征2号もまた、2段式のICBM東風5号(DF-5)を改造したもので、長征3号は、これにさらに3段目を取りつけたタイプです。
長征3号は3段目を高性能のものに代えたCZ-3A型と、これに4段目をとりつけたCZ-3Bがあり、それぞれ、1994年2月8日と1996年2月14日に初めて使用されましたが、後者は打ち上げ直後にコントロールを失い、西昌発射基地の近くの一般居住地に落下するという惨事を引きおこしてしまいました。
中国は、経済開放にともない、衛星打ち上げの請け負いビジネを積極的に展開していますが、1995年2月には、ホンコンのアプスター衛星を搭載した長征2E号も失敗していることもあって、その柱のひとつである長征3シリーズの失敗は大きな痛手となりました。

1.どんな形をし、どんな性能を持っているの?
長征3号は、高度200kmの地球低軌道に4.8t、静止軌道への移行(トランスファ)軌道に1.4tの積載物(ペイロード)を運ぶことができます。また、今後の長征3シリーズの主役となると思われる長征3Aは低軌道に7.2t、移行軌道に2.5tを運ぶことができます。
長征3Aの場合、発射時の燃料を含む全体の総重量は233.2t、直径3.35m、全長43.45m、実効総推力は298.4tあります。第1段は総重量179t、直径3,35m、全幅7m、全長23.08m、推力333t。第2段は、総重量33.6t、直径3,35m、全長11,53m、推力84.74t。第3段は総重量20.6t、直径3m、全長8.84m、推力は16tあります。
1〜2段がテトラニトロキシド(NTO)と非対称ジメチルヒドラジン(UDMH)を、3段目には液体酸素と水素を、それぞれ推進剤(酸化剤・燃料)に使っています。

2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
打ち上げにともない、第1段が155秒間噴射、これを分離後、2段目は110秒間噴射、3段目は470秒間噴射して、積載重量を地球低軌道または静止衛星への移行(トランスファ)軌道へと運びます。

3.どんなものを打ち上げたの?
中国自身の通信衛星、外国の通信衛星・放送衛星の打ち上げに使われています。1996年の事故後も長征3号による、外国の衛星の打ち上げが続けられています。

4.どのくらい成功しているの?
長征3号、3A号、3B号は2000年12月現在で24回打ち上げられています。1996年までに4回失敗していますが、以後は続けて打ち上げに成功しています。

5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
地球低軌道(LEO)向けの長征2C、2D、2E、静止トランスファ軌道(GTO)向けの長征2E/EPKM、太陽同期軌道向けの長征4A、4Bといった多彩なシリーズがあります。長征2Cと長征2Dは地球観測と微小重力実験を同時におこなって回収するFSW衛星を酒泉宇宙センターから打ち上げました。