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ダークエネルギー

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ダークエネルギーの発見

宇宙がどんどんスピードを上げながら膨張している―そんなショッキングな観測結果が米欧オーストラリアの研究チームによって報告されたのは、1998年のことでした。遠くの銀河に出現したIa型超新星の観測をしていた彼らは、それらの銀河がこれまでの理論から予想される速度より速く遠ざかっている事に気がついたのです。この事実を説明するためには、宇宙を膨張させる力である斥力(せきりょく)が宇宙空間にあると考えざるをえず、この力のもとはダークエネルギーと呼ばれることとなりました。ダークエネルギーの存在は、その後のWMAP(ウィルキンソンマイクロ波異方性探査機)による宇宙背景放射の観測や、銀河団や重力レンズの統計的研究によって不動のものとなってゆきます。最新の研究成果によれば、宇宙全体のエネルギーに占めるダークエネルギーの割合は実に74%に達します。残りの22%はダークマターで、バリオン(ふつうの物質)は全体の4%に過ぎません。

ダークエネルギーは空間に付随するエネルギーだと考えられています。すなわち、空間が膨張すればするほど、空間の体積が増えてダークエネルギーの総量も増え、宇宙を膨張させる力が増します。一方、宇宙の膨張を食い止める力の源となる質量をもった物質は、空間が増えても一定のままです。宇宙の運命を知るには、ダークエネルギーの性質について知ることが大事になってきます。

今のところ、ダークエネルギーの正体はまったく不明です。現在、ダークエネルギーの性質を知るための研究が、観測および理論の両面から盛んに行われており、その成果が待たれます。