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楕円銀河

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渦巻銀河のように恒星の分布に円盤のような形がなく、楕円形に見える銀河を楕円銀河と呼びます。ほぼ球状の形をしたものから、かなり扁平(へんぺい)な楕円形までの8つに分類されています。楕円銀河の代表として、M49、M59、M84、M87(おとめ座)があります。

一般的には、年老いた恒星が多く、恒星の材料となる冷たい星間物質が少ないのが特徴です。これは渦巻銀河に見られるバルジと似た性質です。恒星は若いものは青白く、年老いたものは赤や黄色の光を多く出す傾向があります。そのため、年老いた星が多い楕円銀河は、赤や黄色に近い色に見えることが多いのです。しかし、最近の詳しい観測の結果、一部の楕円銀河には若くて青い星団を持つ、つまり最近も星形成が起こっていることを示す例も見つかってきています。また、冷たい星間物質が乏しい一方で、銀河全体を数百万度以上の高温ガスが満たしていることが知られています。この高温ガスは希薄ですが非常に高温のためX線を放射しており、X線天文衛星「すざく」などで観測されています。「すざく」の観測から、酸素や鉄などの重元素の割合が明らかにされています。

銀河団の中心付近には私たちの銀河系の10倍以上の質量を持つ巨大な楕円銀河が鎮座している例が多く観測されています。このような巨大楕円銀河は、複数の銀河が衝突、合体することで形成されることが計算機シミュレーションなどによる研究で示されています。

おとめ座の楕円銀河M87。(c) NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA) Acknowledgment: P. Cote (Herzberg Institute of Astrophysics) and E. Baltz (Stanford University)
おとめ座の楕円銀河M87。(c) NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA) Acknowledgment: P. Cote (Herzberg Institute of Astrophysics) and E. Baltz (Stanford University)