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欧州宇宙機関

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関連情報

分類:宇宙開発機関

名称:欧州宇宙機関/ESA(European Space Agency)
国名:国際共同
本部所在地:フランス・パリ
設立年月日:1975年

西欧諸国では、当初は個々の国、特にイギリスやフランスで独自に宇宙開発を行っていましたが、アメリカや旧ソ連には対抗できず、国際共同による宇宙開発計画が生まれました。まず1964年に欧州宇宙ロケット開発機構(ELDO)を設立して打ち上げロケット(ヨーロッパ1およびヨーロッパ2)の開発を進めたものの難航しました。一方で、欧州宇宙研究機構(ESRO)は打ち上げをアメリカに頼った探査機や人工衛星の研究開発を行っていました。そして、より効果的な欧州宇宙開発活動の実現を目指し、1975年、ELDOとESROを合併して欧州宇宙機関(ESA)が設立されました。欧州連合(EU)とは密接な協力関係を有しますが、ESAはEUとは独立した機関です。

設立参加国はイギリス、ベルギー、ドイツ、スペイン、デンマーク、イタリア、スイス、スウェーデン、フランス、オランダの10ヵ国。2010年2月までに、アイルランド、ノルウェー、オーストリア、フィンランド、ポルトガル、ギリシャ、ルクセンブルク、チェコが正式加盟国として加わり、カナダが特別協力国として参加しています。この他にも、ハンガリー、ルーマニア、ポーランド、エストニア、スロベニアが協力国(ECS)として参加しており、トルコ、ウクライナ、ラトビア、キプロス、スロバキアが協力協定に調印しています。

本部はフランス・パリに置かれ、活動内容的にはドイツとフランスが重要な役割を果たしています。オランダに欧州宇宙研究技術センター(ESTEC)を、ドイツに欧州宇宙運用センター(ESOC)と欧州宇宙飛行士センター(EAC)を、イタリアにESA地球観測センター(ESRIN)を持ちます。ロケット射場はフランス領ギアナのギアナ宇宙センター(CSG)です。

1979年にアリアンロケットの初打ち上げに成功し、現在ではアリアンスペース社を通じて世界の民間衛星商用打ち上げ実績の約半分を占めています。

人工衛星による地球観測や惑星など太陽系内の天体観測のための探査機の研究開発に力を入れ、NASAやロシアとの国際協力も行っています。また、独自の輸送システム、地球観測監視システム、航行測位システムや科学、探査計画の包括的な研究、開発を進めています。

有人宇宙飛行の分野では、独自の計画はまだ行われていませんが、アメリカのスペースシャトルを利用した宇宙実験の実施や、国際宇宙ステーション(ISS)に取りつける軌道上研究室の開発などを行っています。

プロジェクトごとに各国が開発費を拠出するシステムを採用しており、年間の総予算は2008年度で約30億ユーロです。2009~2011年の第8期中期欧州宇宙計画はこれまでの20%増の約36億ユーロの予算見積もりで、科学計画、公共サービスのための宇宙、宇宙へのアクセス確保といった機軸で進めることとしています。

1.どのような組織になっているの?
欧州各国による国際共同の宇宙開発研究機関です。設立参加国はイギリス、ベルギー、ドイツ、スペイン、デンマーク、イタリア、スイス、スウェーデン、フランス、オランダの10ヵ国。2010年2月までに、アイルランド、ノルウェー、オーストリア、フィンランド、ポルトガル、ギリシャ、ルクセンブルク、チェコが正式加盟国として加わり、カナダが特別協力国として参加しています。この他にも、ハンガリー、ルーマニア、ポーランド、エストニア、スロベニアが協力国(ECS)として参加しており、トルコ、ウクライナ、ラトビア、キプロス、スロバキアが協力協定に調印しています。

2.地図上ではどの辺にあるの?
本部はフランス・パリに置かれ、活動内容的にはドイツとフランスが重要な役割を果たしています。オランダに欧州宇宙研究技術センター(ESTEC)を、ドイツに欧州宇宙運用センター(ESOC)と欧州宇宙飛行士センター(EAC)を、イタリアに欧州宇宙研究所(ESRIN)を持ちます。

パリにあるESA本部
パリにあるESA本部

3.これまでに行った宇宙計画とこれから予定している計画にはどんなものがあるの?
これまでに行ってきた計画としては、ESA独自の計画として、ECS静止通信衛星(後にユーテルサット1)、ARTEMIS通信実験データ中継衛星、Meteosat静止気象衛星、METOP極軌道実用気象衛星(ESA)、ERS欧州リモートセンシング衛星、ENVISAT環境監視衛星、クラスター地球科学観測衛星、ハレー彗星探査機ジオット(1985年~1986年)、赤外線宇宙天文台ISO、太陽科学観測衛星SOHO(NASA/ESA)、X線観測衛星XMMニュートン、月探査スマート1(2003年~2006年)、火星探査マーズ・エクスプレス(2003年~現在運用中)、彗星探査ロゼッタ(2004年~現在運用中)、金星探査ビーナス・エクスプレス(2005年~現在運用中)、宇宙背景放射観測衛星プランク(2009年~現在運用中)、赤外線宇宙望遠鏡ハーシェル(2009年~現在運用中)などがあります。

ハレー彗星探査機「ジオット」
ハレー彗星探査機「ジオット」

また、NASAとの共同ミッションとして、スペースシャトルに搭載した宇宙実験室スペースラブ(1983年~1998年)、ハッブル宇宙望遠鏡(1990年~現在運用中)、太陽観測ユリシーズ(1990年~2009年)、太陽観測SOHO(1995年~現在運用中)、NASA土星探査カッシーニから分離されて土星の衛星タイタンに降下したホイヘンス(1997~2004年)があります。
ガンマ線観測衛星インテグラル(2002年~現在運用中)は、ESAが主導し、アメリカやロシアも参加した国際協力ミッションです。
国際宇宙ステーション(ISS)計画に参加し、欧州実験棟「コロンバス」、ノード、観測用モジュール「キューポラ」を提供しています。また、ISS向けの補給機ATVの打ち上げを行っています。
今後の計画としては、アメリカの全地球測位システムGPSの欧州版であるガリレオ計画の最初の実用衛星群、欧州の「環境と安全保障のための地球観測」(GMES)のセンチネル衛星、NASAとの共同によるジェームズ・ウエッブ宇宙望遠鏡JWST、日本との共同による彗星探査ベピ・コロンボなどがあります。

4.これまでに開発したロケットで代表的なものは?
中型・大型の打ち上げロケットであるアリアン・シリーズがあります。また、小型の打ち上げロケットであるベガを開発中です。これらに加えて、ロシアのソユーズロケットESA向けに改装した中型の打ち上げロケットソユーズSTをロシアから購入し、ギアナ宇宙センターから打ち上げる計画があります。

アリアン5ロケットの打ち上げ(ESA/CNES/Arianespace - Optique vidéo du CSG提供)
アリアン5ロケットの打ち上げ(ESA/CNES/Arianespace - Optique vidéo du CSG提供)

5.ロケットはどこで打ち上げるの?
フランス領ギアナのギアナ宇宙センター(CSG)です。

6.これまでに開発した宇宙ステーションで代表的なものは?
国際宇宙ステーション(ISS)計画に参加し、欧州実験棟「コロンバス」、ノード、観測用モジュール「キューポラ」を提供しています。また、ISS向けの補給機ATVの打ち上げを行っています。

7.予算はどれくらいなの?
ESAの予算は必須プログラムと任意プログラムで構成されます。年間の総予算は2009年度で約36億ユーロです。
宇宙科学分野は必須プログラムとして各国の経済力に応じて決められましが、それ以外のプロジェクトはプロジェクトごとに各国が任意に開発費を拠出し、拠出額に応じてその国に契約発注が行われるジオグラフィカル・リターンというシステムを採用しています。
2009~2011年の第8期中期欧州宇宙計画はこれまでの20%増の約36億ユーロの予算見積もりで、科学計画、公共サービスのための宇宙、宇宙へのアクセス確保といった機軸で進めることとしています。