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ロシア連邦宇宙機関

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関連情報

分類:宇宙開発機関

名称:ロシア連邦宇宙局/Russian Federal Space Agency(FSA)/Roskosmos(RKA)
国名:ロシア連邦
本部所在地:モスクワ
設立年月日:1992年2月25日

人類初の衛星打ち上げロケットと有人宇宙飛行を成功させた旧ソ連時代からのロシアの宇宙開発は、1955年以来の軍事宇宙活動を基盤としていました。1991年末にソビエト連邦が崩壊。これを受け、民事宇宙活動を所掌する政府主務官庁のロシア連邦宇宙局(FSA/Roskosmos)が、欧米型の宇宙主務官庁として1992年に設立されました。現在はロシア共和国の国家宇宙計画を取りまとめる中心的組織として機能しています。FSAの職員は2008年に軍から移管されたガガーリン宇宙飛行士訓練センターの人数を含め2009年時点で約3,000人程度です。主に宇宙計画の策定や国際協力プロジェクトを実施しています。

21世紀に入りロシアは一時の経済的苦境を脱し、プーチン大統領/首相の下、豊富なエネルギー資源の輸出による経済的好転を背景にした旺盛な社会経済建設を進めており、「社会経済建設の重視」で宇宙開発も大統領府の政治的イニシアティブを踏まえた将来計画が策定されつつあります。

国際宇宙市場でのロシアは主に打ち上げサービスにより成り立っており、この分野では高い国際競争力を持っています。しかし通信衛星やリモートセンシングの分野ではかなり遅れを取っています。

2008年のグルジア紛争で宇宙技術の有用性を再び確認したロシアは、グロナス航行測位衛星システムの立て直し等を中心に、資金も含めて宇宙活動事業に力を注ぎつつあります。ロシアの連邦宇宙プログラムは軍事連邦宇宙プログラムと民事連邦宇宙プログラムに二分化され、現在、軍事70%、民事30%程度と推測されますが、民事用はこれから拡大基調にあります。民事連邦宇宙プログラムの将来計画は「2006~2015年のロシア連邦宇宙プログラム」に示されており、その予算規模は連邦予算資金3,050億ルーブル(約1兆4,700億円)および誘致される(国営宇宙企業等からの)予算外資金から成ります。

主なロケット射場には現カザフスタン共和国のバイコヌール射場とロシア国内のプレセツク射場があります。バイコヌール射場は実際にはチュラタムという町にありますが、旧ソ連時代に射場の位置が分からないよう別の町の名前で呼ばれていたものが、現在も通称として使われています。

現在、一時はロシア軍のロケット発射基地に予定された極東アムール地区に次世代新射場を建設中です。東方の射場という意味でボストーチヌイ射場と呼ばれています。この新射場では、新開発の次世代アンガラ・ロケットの打ち上げを2015年に予定しており、有人飛行や月や火星に向けた探査機も打ち上げ可能な射点が2020年を目処に整備される予定となっています。

冷戦状態の終結後、ロシアの宇宙開発はアメリカのNASAと技術協力を行うなど国際化が進んでいます。長年、宇宙ステーション「ミール」はロシアの主要プロジェクトでしたが、アメリカの主導による国際宇宙ステーション(ISS)建設においても、コントロールモジュール「ザリャー」を1998年に打ち上げるなど重要な役割を担っています。老朽化したミールは2001年に大気圏への制御された突入により廃棄され、以後ロシアは国際宇宙ステーション計画(ISS)に専念しています。

年間予算は2009年度で約820億ルーブル(約24億ドル)です。

1.どのような組織になっているの?
FSAはロシア共和国の国家宇宙計画を取りまとめる中心的組織として機能しています。FSAの職員は2008年に軍から移管されたガガーリン宇宙飛行士訓練センターの人数を含め2009年時点で約3,000人程度です。主に宇宙計画の策定や国際協力プロジェクトを実施しています。

2.地図上ではどの辺にあるの?
モスクワに本部があります。

3.これまでに行った宇宙計画とこれから予定している計画にはどんなものがあるの?
有人宇宙飛行の分野では、旧ソ連時代からの国際宇宙ステーション「ミール」を引き継ぎ、2001年まで運用を続けていました。アメリカ主導による国際宇宙ステーション(ISS)計画にも参加し、1998年にISSのコントロールモジュール「ザリャー」を打ち上げたのをはじめ、重要な貢献を行っています。2001年には老朽化したミールを地上からの指令により大気圏へ突入させて廃棄し、以後はISS計画に専念しています。
月・惑星探査の分野では、月探査のLuna-Glob計画、火星の衛星フォボスを目標としたサンプルリターンミッションであるPhobos-Grunt計画、着陸機を含む金星探査Venera-D計画を進めており、科学衛星の分野でも各種の計画を進めています。
ナビゲーションの分野では、アメリカの全地球測位システムGPSのロシア版であるGLONASSがあります。1976年に計画が開始され、1991年のソビエト崩壊を挟んで1995年に全衛星が揃いました。しかしそれ以後はロシア経済の崩壊に伴ってシステムの維持が困難となり、稼動衛星が減って実用性が損なわれつつありました。ロシア経済の復調を受けて2001年からシステムの再建に取り組んでおり、インド政府の協力も得て、2010年1月現在では19基の衛星が稼動中です。全世界をカバーするために必要な衛星は24基で、2011年までには完成するとみられます。

4.これまでに開発したロケットで代表的なものは?
旧ソ連時代からのロケットとして、ソユーズプロトンモルニヤ、コスモス3Mなどがあります。また、近年中の打ち上げを目指し、アンガラロケットを開発中です。

ソユーズロケットにより打ち上げられる3人乗りの使い捨て方式のカプセル型宇宙船であるソユーズ宇宙船は、1967年の初打ち上げ以後、改良を重ねながら現在も現役で運用されており、アメリカのスペースシャトルと並んで国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士の往還に使用されています。また、ソユーズの無人タイプであるプログレス輸送船も、ISSへの物資輸送で活躍しています。

ソユーズ・ロケット(NASA提供)
ソユーズ・ロケット(NASA提供)

ソユーズ宇宙船の後継機として、部分的に再使用可能な6人乗りの宇宙往還機を開発中です。

ソユーズ宇宙船(NASA提供)
ソユーズ宇宙船(NASA提供)

5.ロケットはどこで打ち上げるの?
主なロケット射場には現カザフスタン共和国のバイコヌール射場とロシア国内のプレセツク射場があります。バイコヌール射場は実際にはチュラタムという町にありますが、旧ソ連時代に射場の位置が分からないよう別の町の名前で呼ばれていたものが、現在も通称として使われています。

旧ソ連時代から使われている「バイコヌール射場」
旧ソ連時代から使われている「バイコヌール射場」

6.これまでに開発した宇宙ステーションで代表的なものは?
旧ソ連時代からの宇宙ステーション「ミール」があります。また、アメリカ主導による国際宇宙ステーション(ISS)においても、主要モジュールを提供しています。ミールは2001年に廃棄されており、現在はISSに専念しています。

アメリカのスペースシャトルから撮影された宇宙ステーション「ミール」
アメリカのスペースシャトルから撮影された宇宙ステーション「ミール」

7.予算はどれくらいなの?
年間予算は2009年度で約820億ルーブル(約24億ドル)です。