JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

銀河群・銀河団

シェア

関連情報

銀河は宇宙全体に分布していることが知られています。その分布は一様ではなく、重力の働きでお互いに引きつけ合い、その結果群れを作る性質があります。そのようにして銀河が集まっている構造を銀河群あるいは銀河団といいます。両者の区別の境目は明確ではありませんが、比較的小規模のものを銀河群、比較的大規模のものを銀河団と呼んでいます。

銀河群は、典型的には数十個の銀河が直径150万光年ほどの範囲に集まって構成されています。例えば私たちの銀河系も、アンドロメダ座大銀河大マゼラン雲小マゼラン雲などとともに局部銀河群 (局所銀河群) と呼ばれる約50個の銀河から成る銀河群を作っています。この他にも、くじら座I銀河群、ちょうこくしつ座銀河群、M81銀河群などがあります。

一方、銀河団は数百から数千個の銀河が直径1,000万光年ほどの範囲に集まっている、より大きな集団です。おとめ座銀河団かみのけ座銀河団などがよく知られています。そのうち、私たちに最も近いおとめ座銀河団は、距離約5,900万光年の位置にあり、約2,000個の銀河をメンバーとして含んでいます。かみのけ座銀河団は、距離約3億2,000万光年の位置にあり、1,000個以上の銀河が含まれています。この他にも、うみへび座銀河団ヘルクレス座銀河団などがよく知られています。

銀河団を構成する銀河たちの間にある空間には可視光では何も見えません。ところが、X線で観測すると銀河団全体を包みこむように、非常に希薄で約1億度もの高温の電離ガスで満たされていることが分かりました。この電離ガスは、希薄でも体積が大きいため膨大な質量を持ち、銀河の質量の合計の10倍に達するものもあります。しかし銀河団の内部で秒速約1,000kmで運動している銀河たちを重力でつかまえておくためにはこれだけでの質量では足りず、さらに10倍以上におよぶダークマターが存在しなければならないと考えられています。

遠くの銀河の分布を3次元的に調べると、銀河群や銀河団が連なってさらに大きな構造を作っていることが見て取れます。これを超銀河団と呼びます。例えば、私たちの銀河系が属する局部銀河群は、おとめ座銀河団を中心とする直径約2億光年の「おとめ座超銀河団」の一部です。1億光年以上におよぶ超銀河団がさらに連なり、泡が何重にもつながったような宇宙の大規模構造を作り出しています。

ちょうこくしつ座の銀河団Abell2667。(c)NASA, ESA, and J. -P. Kneib (Laboratorie d'Astrophysique de Marseille)
ちょうこくしつ座の銀河団Abell2667。(c)NASA, ESA, and J. -P. Kneib (Laboratorie d'Astrophysique de Marseille)