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しずく

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分類:人工衛星

名称:第一期水循環変動観測衛星「しずく」/GCOM-W1(Global Change Observation Mission 1st-Water)
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
運用機関・会社:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
打ち上げ年月日:2012年5月18日
打ち上げ国名・機関:日本/宇宙航空研究開発機構(JAXA)
打ち上げロケットH-IIAロケット
打ち上げ場所:種子島宇宙センター(TNSC)

地球環境変動観測ミッションGCOM(Global Change Observation Mission)は、地球の環境変動を継続的に観測するミッションです。水循環変動観測衛星「GCOM-W」と、気候変動観測衛星「GCOM-C」をそれぞれ3基ずつ打ち上げ、計6基の人工衛星により、10年以上の長期観測を行うことを計画しています。これは、国際協力による10年計画の全球地球観測システム GEOSS(Global Earth Observation System of Systems)とも連携した計画です。

「しずく」は、アメリカのNASAとフランスのCNES地球観測衛星による衛星隊列「A-Train」に参加します。これは機能の異なる複数の衛星を同じ軌道に投入することで、多様な観測センサの同時観測データにより新たな知見を得ることを目的とした国際協力計画です。

国際協力体制によって地球全体の気候の状態を長期間にわたって詳細に観測しつ続けることにより、地球環境変動の謎を解明するための手掛かりを得ることを目指します。

GCOM計画の最初の人工衛星である「しずく」(GCOM-W1)は、2012年5月18日に打ち上げられました。

1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
太陽電池パドルを含む全幅は17.7mで、打ち上げ時質量は約2000kg。搭載する高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)の回転アンテナは、衛星搭載用の観測センサとしては世界最大の約2m、回転部分は高さが約2.7mで、重さは約250kgもあります。

このAMSR2で海面から放射されるマイクロ波の強度を測定することにより、0.5度という高い精度で海面水温を知ることができます。アンテナは1.5秒間に1回転のペースで地表面を円弧状に走査し、1回の走査で約1,450kmもの幅を観測します。この走査方法によって、AMSR2はわずか2日間で地球上の99%以上の場所を昼夜1回づつ観測することができます。これを1日24時間、5年以上にわたって休まず続けることが運用目標です。

2.どんな目的に使用されるの?
ARMS2の観測データからは、全地球の海面水温の他、降水量、大気中の水蒸気量、土壌の水分量、積雪の深さなど、水に関連する様々な情報ついての手掛かりを得ることができます。第一期衛星「しずく」を含め、計3基のGCOM-Wシリーズ衛星を定期的に打ち上げることで、この観測を10年から15年という長期間にわたって続ける計画です。これにより、地球全体の水循環を監視し、そのメカニズムを解明することが期待されています。

3.宇宙でどんなことをし、今はどうなってるの?
2012年5月にH-IIAロケットで打ち上げられ、同年6月29日にA-Train軌道の所定の位置に投入されました。8月には「しずく」の観測データから、北極海氷の面積が衛星観測史上最小にまで縮小していることがわかりました。2013年3月現在、観測およびデータ提供が続けられています。

4.どのように地球を回るの?
高度約700kmの太陽同期準回帰軌道です。