JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

ヘールボップ彗星

シェア

関連情報

1997年春、今世紀最大級の明るさをもつヘールボップ彗星が地球に接近

1997年春、今世紀最大級の明るさといわれるヘールボップ彗星が、地球に接近しました。3月下旬には地球に、4月初旬には太陽にそれぞれ最接近し、0等級以上の明るさで輝きました。1996年3月に地球に近づき、やはり0等級以上の明るさになった百武彗星と比べると、距離が遠いため「尾」の部分は短いものの、その分、星自体の見た目はより明るく、天文ファンをはじめとする多くの人びとの目を楽しませてくれました。

ヘールさんとボップさんが別々に発見した明るく大きな彗星

ヘールボップ彗星は、1995年7月23日(世界時)、アメリカのアマチュア天文家アラン・ヘールさんとトーマス・ボップさんによって、いて座の方向に別々に発見された1つの彗星で、2人の名前をとって「ヘール・ボップ彗星」と名づけられました。彗星が発見されたときは、明るさが10等級で目で見える星の100分の1程度しかありませんでしたが、木星の軌道より遠くにあることがわかり、ふつうの彗星より相当明るい、大きな彗星だと推測されたのです。

1997年3月に地球に接近頭の部分は町中でも十分に確認できた

1997年の彗星接近のようすを、順を追ってみていくことにしましょう。まず、3月に地球太陽に近づき、明け方の東の空、はくちょう座からカシオペア座の方向へ向かいました。このときは、夕方の西の空でも見ることができました。ちょうど3月下旬の夕方7〜8時ごろ北西の低空、カシオペア座の左付近に地平線と平行に尾をたなびかせた彗星の姿が見られました(明るさは−2等以上)。頭の部分なら、空が明るい町中でも十分に見ることができたといいます。

4月以降、徐々に遠ざかり再び地球に近づくのは約2400年後

続いて4月になると、夕方の北西の空にカシオペアとおうし座プレアデス星団(すばる)の間に見られました。町の光のない場所なら北の方に尾をたなびかせているところも観測できました。4月中旬以降は、月明かりのなくなる下旬から5月中旬に、夕方の北西、プレアデス星団おうし座の赤い星アルデバランの間で、肉眼でもよく見られました。次にこの彗星が、再び地球に接近するのは、約2400年後になるそうです。