JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

高高度気球

シェア

関連情報

炭鉱の廃坑などを利用した「微小重力施設」は、微小重力の時間が短いうえ、その施設はかなり大がかりなものとなり、そこで実験するための経費も高額になります。航空機では20秒程度で、ロケットを使って弾道飛行させる場合は数分間と無重力状態の時間は増えますが、経費はより高額になってしまいます。

より簡単に、より安い経費で、より多くの微小重力実験を行うために開発されている方法が、気球を使ったシステムです。

これは、高度40㎞以上まで上昇できる気球から実験システムを投下し、自由落下させて微小重力状態を作ろうとするものです。このような高い高度では空気が薄いために、落下中の実験システムの空気抵抗が小さくなることと、実験システムの機体の中に実験をする試料などを入れたカプセル(実験部)を入れて浮かせた状態の二重構造にして、実験部が外壁にぶつからないように機体を制御することによって、非常に良い微小重力環境が実現できます。これまでの実験で、最高で約30秒の微小重力を発生し、材料科学実験を行っています。

無重力実験装置の動作試験の様子。放球時の大気球と落下実験機体
無重力実験装置の動作試験の様子。放球時の大気球と落下実験機体