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こうのとり

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分類:宇宙ステーション
名称:宇宙ステーション補給機「こうのとり」/HTV(H-II Transfer Vehicle)

「こうのとり」は、H-IIBロケットの先端に付けて打ち上げる無人の軌道間輸送機で、食糧や衣類、各種実験装置など最大6tの補給物資を地上約400km上空の軌道上にある国際宇宙ステーションに送り届け、補給が済むと用途を終えた実験機器や使用後の衣類などを積み込み、大気圏に再突入して燃やします。
国際宇宙ステーションへの補給手段には、アメリカのスペースシャトル、ロシアのプログレス補給船、欧州宇宙機関(ESA)の欧州補給機(Automated Transfer Vehicle:ATV)、日本のHTVがあります。プログレス補給船とATVは船内用物資しか輸送できませんが、「こうのとり」は船内用と船外用両方の物資を輸送できます。

2009年9月11日、HTV技術実証機(初号機)が種子島宇宙センターから打ち上げられ、9月18日に国際宇宙ステーションにドッキングしました。荷物の移設を行った後、11月2日に大気圏に突入し、第1回目のミッションを終了しました。初の本番ミッションとなった2号機は2011年1月に打ち上げ・国際宇宙ステーションとのドッキングを果たし、同年3月に無事運用を終了しました。2012年7月に打ち上げられた3号機は、国際宇宙ステーションに長期滞在していた星出彰彦宇宙飛行士らによってドッキング作業が行われました。今後、年間1~2機の「こうのとり」を打ち上げる予定です。

全長約10m、直径約4.4m、質量約10.5tの「こうのとり」は、観光バスが収まる大きさです。約6t(船内用物資約4.5t、船外用物資約1.5t)の物資が搭載できます。約100時間の単独飛行能力があり、国際宇宙ステーションには最大30日間滞在可能です。
HTVは、「補給キャリア与圧部」と「補給キャリア非与圧部」というふたつの貨物区画、「曝露パレット」、「電気モジュール」、「推進モジュール」から構成されています。「補給キャリア与圧部」は国際宇宙ステーションに結合中にクルーが内部に乗り込んで荷降ろしを行います。「補給キャリア非与圧部」には船外に設置されるものを輸送するための荷物台(曝露パレット)が収納されており、船外実験装置や国際宇宙ステーションのバッテリなどを運ぶために使われます。

高い信頼性と安全性が要求される

宇宙ステーション補給機「こうのとり」は、H-IIBロケットによって打ち上げられた後、自動で国際宇宙ステーションの後方から接近し、定められた位置で停止します。これには、「おりひめ・ひこぼし」で開発されたランデブー航法が活用されます。そして、国際宇宙ステーション側に取り付けられたマニピュレータによって所定の場所に係留されます。これには、宇宙ステーションとの衝突や、さらには滞在中の宇宙飛行士への危険が懸念されるため、高い信頼性と安全性が要求されます。

国際宇宙ステーションに結合された「こうのとり」(画像提供:NASA)
国際宇宙ステーションに結合された「こうのとり」(画像提供:NASA)
国際宇宙ステーションから離脱した「こうのとり」(画像提供:NASA)
国際宇宙ステーションから離脱した「こうのとり」(画像提供:NASA)