JAXA | 宇宙情報センター SPACE INFORMATION CENTER

メニュー

メニュー

人類

シェア

関連情報

ヒトはサルから進化した

中生代白亜紀(はくあき)の終わりごろ、今から約6,500万年前ごろに、最初のサルの仲間(霊長類:れいちょうるい)が登場したと考えられています。初期の頃のサルの仲間は樹上で生活し、木の実などを食べていました。姿かたちはサルというよりもリスやネズミに近いものでした。最古のサルと考えられているプルガトリウスの化石が北アメリカで発見されています。その後、目が前を向いた、現在のサルに近い「原猿類」が誕生しました。現生の原猿類(げんえんるい)がキツネザルやメガネザルの仲間です。この原猿類から進化して、類人猿の祖先とされる「真猿類(しんえんるい)」が登場したのです。今から約3,400万年前、始新世(ししんせい)のことです。

アフリカで誕生したヒト

人類の誕生は、はっきりとは分かっていませんが、今から約600万年前のことだ考えられています。アフリカ東部、タンザニアで発見されたアファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)の化石からは、二足歩行をしていたことが分かっています。森林で暮らしていたサルの仲間とは違い、アファール猿人たちはひらけた草原で生活していました。また、道具も使い始めたと考えられていますが、まだ作ることはできず、自然にあるものを道具として使っていたようです。

1974年にエチオピアで発見された、アファール猿人の化石人骨。「ルーシー」という名前が付けられています。
1974年にエチオピアで発見された、アファール猿人の化石人骨。「ルーシー」という名前が付けられています。

石器の登場

約250万年前、鮮新世(せんしんせい)になると人類の直接の子孫にあたると考えられているホモ・ハビリスが登場しました。この頃のアフリカ大陸には、ホモ・ハビリスをはじめとする様々な猿人が共存していたと考えられています。ホモ・ハビリスは初めて石器をつくったヒトで、タンザニアでは彼らのつくった石器が発見されています。この頃の石器は、石を打ち砕いてつくることから、「打製(だせい)石器」と呼ばれます。このホモ・ハビリスから進化したのが「原人」です。

火を使い始める

約200万年前頃には、ヒトは世界各地に広がっていたようです。年代や地域によって違う特徴をもつ原人の化石が発見されています。約180万年前~140万年前のアフリカにはホモ・エルガスターが、約100万年前~80万年前のインドネシアにはジャワ原人(ホモ・エレクトス)が、約50万年~30万年前の中国には北京原人が、それぞれ生息していました。しかし、これらの原人の仲間は、私たちの直接の祖先ではなく、新しく出現した人類に取って代わられてしまったとみられています。そして、この頃から火の使用が始まっていたと考えられています。初めのうちは火を起こすことはできず、野火や山火事の火を利用していたようです。

ネアンデルタール人の登場

アフリカを出た原人のうちあるものは、約60万年前から約25万年前までに古代型ホモ・サピエンスと呼ばれる新しい種に進化したと考えられています。その代表がヨーロッパや中東で化石が発見されているネアンデルタール人です。ネアンデルタール人は、石器を用いた武器などを使って、大がかりな狩りをした初めてのヒトだと考えられています。当時生息していたマンモスなどを狩り、肉は食用に、毛皮は服に利用されました。ロシア南部では、マンモスの骨と皮でつくられたネアンデルタール人の住居跡が発掘されています。しかし、ネアンデルタール人は約3万年前ほど前、姿を消してしまいます。氷河期の到来によって絶滅したといわれていますが、混血して現代人につながっているという説もあります。

私たちの祖先、現代型ホモ・サピエンス

約10万年前、私たちの直接の祖先となる現代型ホモ・サピエンスが登場しました。中でも有名なのが、ヨーロッパ各地に現れたクロマニヨン人です。この頃になると石器づくりの技術も大幅に発達し、石を磨いてつくる「磨製(ませい)石器」も登場します。また、弓矢や投槍のような飛び道具も、クロマニヨン人によって発明されました。技術が進歩することによって生活が豊かになり、約3万年前頃になると、壁画や彫刻、楽器なども登場するようになります。やがて農耕などもはじまり、文明の誕生へとつながっていくのです。

フランスのラスコー洞窟に残る壁画。クロマニヨン人によって描かれました。 (c) Prof saxx
フランスのラスコー洞窟に残る壁画。クロマニヨン人によって描かれました。 (c) Prof saxx