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イコノス

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1mの物体を見分ける衛星写真を販売

アメリカの民間会社が、きわめて精度の高い衛星写真の販売を始めました。地上にある1mの物体まで見分けることが可能で、停車中の車や樹木なども識別できる解像度をもっています。最新の偵察衛星は15cmまで識別可能といわれますが、それにはおよばないものの商用衛星としては最高の精度で、運用中の衛星の中でもロシアの解像度2mやインドの5mを上回ります。
撮影に使われる衛星は「イコノス」で、アメリカの民間会社スペースイメージング社によって、1999年9月にバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられました。高度680kmの軌道を南北に周回し、1時間28分かけて地球を1周、全世界を3日でカバーすることができます。販売価格は1km23万円で、日本では大手の商事会社が販売にあたっています。

商用画像衛星「イコノス」が撮影した画像
商用画像衛星「イコノス」が撮影した画像

冷戦構造崩壊で軍事技術を民生転用

これまでアメリカ政府は、高精度の衛星画像は、軍事上の理由から一般への開放を認めていませんでした。しかし、ソビエトや東ドイツの消滅で冷戦構造が崩壊したことから、こうした技術の民生転用を許可することを決定しました。ただし、北朝鮮やイラクなどの7ヵ国には販売を禁止しているほか、有事の際には特定の地域の撮影や画像の販売を制限する方針をとっています。
画像の精度や撮影から配信まで30分という早さのため、各国政府機関や報道機関も注目を寄せ、日本では防衛庁が情報収集用に購入することを決めています。今後の利用方法としては、都市計画の作成、地図の作成、自然災害の状況の把握、環境汚染の観測、カーナビゲーションやゲームソフトへの応用と、さまざまな使い道が考えられています。