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イリジウム

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全世界をつなぐ衛星通信システム

1990年6月に、米モトローラ社は人工衛星を使った携帯電話の通話サービスを行う衛星通信システム「イリジウム」計画を発表しました。この計画は、当初77機の衛星を打ち上げる予定だったことから、元素記号77の物質「イリジウム」にちなんで名付けられましたが、その後技術的に検討を重ねた結果、打ち上げる衛星の個数を66機に変更しました。1機あたり直径約4,400kmのエリアをカバーするイリジウム衛星を、地球の南北を結ぶ6つの軌道上に各11機づつ打ち上げ、それらの衛星同士で通信の中継をするため、中継施設を作れないような場所ででも携帯電話で通話ができます。また、イリジウム衛星は高度780kmという非常に低い軌道上を周回するため、電波の遅れが少ないなどの利点があります。

1年間で66機の衛星を打ち上げる

1991年6月に設立されたイリジウム社を中心に、世界15ヵ国19社の協力によってイリジウム計画は進められてきました。1997年5月には、デルタIIロケットによって最初の衛星5機を打ち上げて以来、1998年5月までの1年間で打ち上げ回数15回、合計66機の衛星を軌道上に送りこみ、衛星ネットワークを完成させました。
イリジウムは、1998年11月1日より試験サービスを開始しましたが、端末や通信料が高額だったことから利用者が伸び悩み、サービスを停止しました。 その後、同社のサービスはイリジウムLLC社によって再開されました。