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国際宇宙ステーション

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関連情報

分類:宇宙ステーション

名称:国際宇宙ステーション/ISS(International Space Station)
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)/ロシア連邦宇宙局(FSA)/欧州宇宙機関(ESA)加盟国のうちイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン/宇宙航空研究開発機構(JAXA)/カナダ宇宙庁(CSA)
打ち上げ年月日:国際宇宙ステーション打ち上げミッションを参照
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)、ロシア/ロシア連邦宇宙局(FSA)
打ち上げロケット:
(組み立て)スペースシャトル/プロトン/ソユーズ
(物資補給)スペースシャトル/ソユーズ/ATV(アリアン5)/HTV(H-IIB)

国際宇宙ステーション(ISS)は高度約350km、軌道傾斜角51.6度の地球周回軌道上に建設されている有人宇宙施設で、アメリカ・ロシア・欧州・カナダ・日本など世界15ヵ国が参加する国際協力プロジェクトです。日本が開発と運用を担当しているのが、「きぼう」日本実験棟H-IIBロケットで打ち上げる宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)です。宇宙の特殊な環境を利用したさまざまな実験や研究が行われる国際宇宙ステーションでは、その成果を活かして科学・技術を進歩させ、地上の生活や産業に役立てていくことを目指しています。また、国際宇宙ステーションでの成果は、将来の月面基地構想や火星有人飛行への大きなステップになると期待されています。

宇宙ステーション計画の発端は、1984年1月にアメリカのレーガン大統領が一般教書演説の中で、スペースシャトル計画に続く宇宙開発プログラムとして発表した宇宙基地フリーダム(SSF)にあります。10年以内に地球周回軌道上に宇宙基地を建設するとしたこの計画は、米国の航空宇宙局(NASA)、日本の科学技術庁(STA)、ヨーロッパの欧州宇宙機関(ESA)、カナダのカナダ宇宙局(CSA)が参加して始まりました。日本の実質的な実施機関は宇宙航空研究開発機構(JAXA)です。この計画は、米国の予算削減で宇宙ステーション「アルファ」に設計変更され、さらにロシアの参加で国際宇宙ステーションISS」と形を変えながら現在に至っています。

1998年11月20日にロシアのバイコヌール宇宙基地から基本機能モジュール「ザリャー」が打ち上げられ、国際宇宙ステーションの建設が始まりました。国際宇宙ステーションは地上から約350kmの上空を、秒速約7.9km(時速約28,377km)で飛行しています。地球の周りを1周約90分で回っていて、その姿を地上から観測することができます。2000年10月からは常時3人の宇宙飛行士が滞在し、建設とともに、さまざまな観測や実験なども始められています。2009年からは、6人の宇宙飛行士が常時滞在できるようになりました。国際宇宙ステーションが完成するのは2012年ごろで、完成後は少なくとも2020年まで使用される予定です。

国際宇宙ステーションの構成パーツ(部分)は、スペースシャトルソユーズロケットなどによって40数回に分けて打ち上げられ、宇宙で組み立てられています。巨大な太陽電池パドルを持つトラスの中心部に、5個の実験用モジュール(日本の実験モジュール「きぼう」日本実験棟、アメリカの実験用モジュール「デスティニー」、ヨーロッパの実験用モジュール「コロンバス」(欧州実験棟)、ロシアの実験用モジュール2個)と、1個の居住モジュール(ロシアが開発した「ズヴェズダ」)が結合されています。また、カナダが開発したロボットアーム(カナダアーム2)も取り付けられており、国際宇宙ステーションの組立作業や修理作業、船外活動(EVA)の際にクルーを乗せて移動させることなどに使われています。

1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
長さ約108.5m、幅約72.8mあり、各国のモジュールや大きな太陽電池ハドルで構成されます。サッカー競技場にすっぽり入るくらいの大きさで、与圧部(空気が入っているところ)は935m3太陽電池パドルなどで110kWの電力を発電します。これは、日本の平均的な一般家庭40軒分で使う電力量に相当します。国際宇宙ステーション内部は地上と同じ1気圧に保たれて、温度や湿度調節なども行われ、人間が快適に生活できる環境が維持されています。これまで人類が宇宙空間に建設した最も大きな構造物で、質量は約370トンです。

2.宇宙でどんなことをして、今はどうなっているの?
現在国際宇宙ステーションの建設が進められています。2000年10月から3人の宇宙飛行士が滞在を始め、4ヵ月半~6ヵ月程度で交替しながら常駐しています。2009年5月末からは6人体制になりました。また、2001年2月からは実験もスタートしています。建設ミッションと補給ミッションなどで、これまでに国際宇宙ステーションへは約100回もの飛行が行われています(2010年末現在)。

国際プロジェクトの国際宇宙ステーションでは、15ヵ国の参加国や参加機関が国際宇宙ステーションのシステムや装置を分担して開発し、その運用を担当しています。全体のとりまとめは、アメリカが行っています。国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の往復には、アメリカのスペースシャトルとロシアのソユーズ宇宙船が使われています。また、緊急時に備えて、ソユーズ宇宙船が国際宇宙ステーションに常時ドッキングしています。物資の輸送には、スペースシャトルとロシアのプログレス補給船、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)、欧州宇宙機関の欧州補給機(ATV)が使われます。

日本は実験モジュール「きぼう」日本実験棟と、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の開発と運用を担当しています。2008年には「きぼう」の第1便が打ち上げられ、「きぼう」の運用が始まりました。3回に分けて打ち上げられた「きぼう」は、2009年7月に完成しました。宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)は国際宇宙ステーションへ補給物資を運ぶための無人の輸送機で、第1号機が2009年9月11日にH-IIBロケット種子島宇宙センターから打ち上げられ、9月18に国際宇宙ステーションにドッキングしました。

3.この宇宙ステーションにのりこんだ宇宙飛行士は?
「国際宇宙ステーション長期滞在クルー」一覧を参照してください。

日本人では、若田光一宇宙飛行士野口聡一宇宙飛行士が既に長期滞在を経験しました。2011年には古川宇宙飛行士、2012年には星出宇宙飛行士の長期滞在も予定されています。

4.どのように地球を回るの?
高度330~480km、軌道傾斜角51.6度の円軌道を回ります。計画当初は約28度でしたが、ロシアが参加したことで51.6度となり、地球上の人口の95%がISSを目視できるようになりました。